360  黒部五郎岳 2840m 交通 関越道−上信越道−北陸道立山IC−折立 単独
2008年8月12日〜13日
 黒部川源流の赤木沢を遡行するメンバーの車に同乗して富山市の折立峠まで行く。赤木沢にも行きたかったが黒部五郎岳〜笠ヶ岳の縦走もしたかったので沢登りは自重した。
 8月11日22時30分北千住駅前集合。仕事帰りでかろうじて集合時刻に間に合った。千住新橋入口から首都高・外環経由で関越道に入る。途中雨が降りだしたが上信越道に入る頃には止んだ。東部湯の丸SAで休憩しただけでそのまま北陸道で富山に入る。
 12日 3時過ぎ富山県立山町の某運動公園にて2時間ほど仮眠したのち折立に7時前に着く。
 赤木沢を遡行するグループは今日中に薬師小屋まで行くが私はひとり太郎平小屋泊まり。目標は違うが太郎平まで5人一緒に行くことになった。
 朝食を済ま
せ登山届けを提出して7時57分出発。2001年10月に薬師岳へ登った時は太郎平まで歩程3時間25分だった。今回は寝不足だし暑い時期なのでペースを落として歩いた。それでも三角点を過ぎ1934m地点を下って登り返すともう日陰のない炎天下。バテバテである。赤木沢組に先を譲って最後尾を歩くことにした。
 11時53分先頭に遅れること10分、太郎平に着いた。薬師沢へ下る4人を見送り、あとはビールと昼寝で初日を終える。
12日
全コース図



8:47
太郎山にいたる稜線

9:27
1870m三角点からは剣岳が展望できる

9:40
草むらにシカ発見 後ろは鍬崎山

11:01
溶岩台地の向こうに薬師岳

11:13
草原状のなだらかな道
13日

 13日 4時30分起床。5時からの朝食をすませ5時20分出発。晴れているが夜中にかなりの雨が降って木道が濡れている。
 太郎山の頂上は木道から西に50m程はずれたところにある。立ち寄ると三角点の手前に足元の太郎小屋が見える地点があった。太郎兵衛平に朝霧が立ち込め幻想的だった。木道に戻りしばらくは緩いアップダウンだ。
 7時7分北ノ俣岳。稜線の東側すぐ下に雪渓が融け残っている。はるか彼方に槍ヶ岳や笠ヶ岳の頭が見えた。
 7時40分赤木岳の標識はあったがここも実際の頂きは木道から西に外れたダケカンバの中のようだ。
 赤木平や雲ノ平の緑の絨毯の向こうにはいつの間にか黒岳(水晶岳)と赤牛岳がどっしりと構えていた。光が朝から昼のものになってきた。


4:56
日の出前

5:31
太郎山山頂から薬師岳 朝霧の下に小屋

6:29
赤木岳への稜線

7:11
北ノ俣岳山頂  黒部五郎岳と笠ヶ岳
 8時30分、2575m地点から急下降すると中俣乗越。幾つか池塘があり休憩したくなるが前方にまだ2578mのピークがある。
 9時20分最後の小ピーク2555m地点を越すと山頂の肩までの急登が続く。40分程がんばると「黒部五郎岳の肩」。大勢が休んでいた。足元にはカールが広がり山頂へは右。先に昼食を摂ってから空身で頂上を踏むことにした。
 10時44分肩から15分程で大岩がゴロゴロしている山頂、写真を撮ってすぐ肩に戻る。
 11時下山開始。25分の急下降でカールの底に降りる。辺りはお花畑、冷たい雪解け水が流れている。喉をうるおす。直射日光が当たり暑い。
 12時22分黒部五郎小屋は草原の中にあった。この小屋も水が豊富だった。水を補給して12時35分出発。

8:27
中ノ俣乗越


9:20
2555m点から北ノ俣岳方面を振り返る

10:47
岩のゴロゴロした黒部五郎

13:22
急坂のあとにはお花畑
 三俣蓮華岳への登りは長かった。2661地点まで高度差300mもある。40分もの樹林帯の急坂の後お花畑に出た時はホッとした。多分ここから三俣蓮華から双六までの稜線が見えるはずだがガスの中。展望がないので高度計とコンパスで現在地を確認。道は右に折れハイマツの中に入る。標識が無ければ直進してしまいそうな所。左下に雪渓が残り崩れやすい所を通過すると分岐の標識、14時8分。
 右に上ると三俣蓮華岳経由双六岳だが時間的にきついし雲行きも怪しいので当初の予定通り三俣山荘に向かう。
 この巻き道も雪解け水が豊富に流れていた。涸れ沢を少し登り小尾根を越えると赤い屋根が見えてきた。雪渓を横断し後は緩く下って三俣山荘着15時ちょうどだった。

 小屋の前で鷲羽岳を眺めながらビールを飲む。一時雨が降ったが夕飯後外に出ると今度は槍ヶ岳が顔を出し始めた。
 しかし山岳展望を得られたのはここまで、この後下山するまでの2日間は霧と雨にたたられることになる。


14:38
三俣山荘への巻き道を下る

14:59
三俣山荘に着く

17:38
夕飯後 晴れるのを待った

11:46
黒部五郎岳 カール全景
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