311 | 編笠山2524m〜西岳2398m | 交通 | 大手町−中央道小淵沢IC−富士見高原 | 4人 |
2006年7月23日(日) 曇り一時晴れ |
南八ヶ岳の南西部、富士見高原を起点として編笠山〜西岳を周回するコースを歩く。南八ヶ岳
と言えば西面の美濃戸口からが交通便利だが、南部は公共の交通手段がない。
(2003年9月 南八ヶ岳) 今回計画した直後に伊那・諏訪地方に災害が発生。計画実施は危ぶまれたが諏訪以南は被害もなく中央道や国道20号の通行止めも諏訪以北だったので実行することにした。 天気が悪いと言うこともあって、中央道は夏休み最初の週末にも関わらずガラガラ、東京大手町から小淵沢まで2時間ほどで着いた。 富士見高原で仮眠。近くに24時間営業のコンビニが2軒あり山奥とは思えない利便性。本来なら夜中まで若者の車で喧騒を極めていたかもしれない場所柄だが今日は静かだった。 |
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6:37 五叉路 右に入る |
6時ゲート前到着。林道は二俣になっていてどちらも施錠されている。 6時12分柵をまたいで不動清水方面と書かれた右の林道に入る。2万5千図には全ての林道が載っているわけではないのでこの道が何処へ続くのか心配だが緩やかに登っているので多分間違いないだろうと歩くこと25分、左に大きくカーブする。そのまま行けば不動清水とある。古い林道跡が直進している。右からゴルフ場経由の登山道が登って来、左に編笠山への登山道へ続く。つまり五差路である。 ここからは「編笠岳方面」の表示がうるさいほどあるので間違えることはない。ただ山名表示は編笠山、編笠岳と混在する。 |
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頂上まで『2時間10分』の表示の上にマジックインキで『3時間』と書かれた標識があったが、標高差から考えてマジック書きのほうが現実的。この標識は高度差百mおきにあったがことごとく2通りの時間表示があって書いた人の執念?!が伝わってくる。 林道を何回か横切る。「盃流し」という一枚岩の沢に出る。数日前に大雨が降った割には水が流れていなかった。 針葉樹、広葉樹の混ざった自然林の中の緩やかな道がしばらく続く。 |
7:19 雑木林の尾根道を行く |
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8:15 標高百mおきにある標識 |
7時10分最初の休憩を取る。苔むした不気味な岩小屋を過ぎると道に傾斜がついてくるようになる。 7時40分前方にトラロープと「立ち入り禁止」の看板が現れる。「茸採取を目的にした入山禁止」。う〜ん、ロープの向こうは宝の山か。 先々週の櫛形山は蒸し暑くて汗だくだったが今日は涼しくて歩きやすい。ジグザグ道を淡々と登る。 年配の女性2人組とすれ違う。大きなザックだったのでテント泊か。頂上までで出会ったのはこの2人だけ。 8時15分標高2100m地点で2回目の休憩。例の標識は山頂まで『55分』と『84分』の2通り書かれている。数字が実に細かい。 |
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9時「名所シャクナゲ公園」の看板。どこにシャクナゲの木が?しばらく登ると再びシャクナゲ公園の看板。この辺からは確かに石楠花の木があった。 ゴゼンタチバナがあちこちに群生している。短い足でよじ登るのに苦労する大岩が現れ、9時15分森林限界を超えると巨岩帯になる。 雲がだんだん薄くなり、甲斐駒や仙丈岳が見え出す。好転の兆し。9時40分編笠山の頂上に着いたとき上空はすっかり青空になった。ラッキー。とりあえず写真を2,3枚撮る。 |
9:08 ゴゼンタチバナの群生 |
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9:24 ハイマツの中を行く |
9:31 巨岩帯は白ペンキに従う |
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9:37 青空が広がってきた |
9:42 阿弥陀岳(左) 赤岳(右) 横岳(中央奥) |
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10:15 |
景色を見ながら弁当をパクつく。数組10人位が出発していった。赤岳〜阿弥陀岳の雲が取れ、中岳の奥に横岳が現れる。左にはてっぺんだけ雲から出ている蓼科山、するとその右手前に天狗岳の西峰が、続いて東峰が現れた…食べ終わったら写真を撮るゾ… しかし食べ終わる前に再び雲に覆われてしまい、二度と全貌を見せてくれはしなかった。 嗚呼!! 10時20分下山開始。すぐに青い屋根の青年小屋が見えてくる。10時40分小屋前、3年前にはなかったバイオトイレがあった。 |
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10:04 南アルプスは雲海の上 |
10:31 権現岳(右) 左の雲の中がツルネ |
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10:39 乙女平から編笠山を振り返る |
10:50 乙女の水 金明水とも言うらしい 大きなヒシャクが置いてあった |
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乙女の水場で冷たい水を飲み西岳へ向かう。樹林の中の緩やかなアップダウンの道である。 11時35分黄色いタカネニガナ咲く西岳に着く。編笠山にいた3人組が昼食中だった。雲が切れて編笠・権現が見えないかな〜と期待しながら我々も2度目のランチタイム。 12時5分不動清水へ下る西岳南尾根コースを下山。最初は急なザレ場があるが30分程下ると小広場「頂上まで30分」の標識。「ここから登り30分でつくかな?」ここからは歩きやすい道となる。 |
11:36 西岳のお花畑 |
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11:48 西岳から青年小屋のある乙女平を望む |
12時55分最初の林道に飛び出す。ちょうど切り株が4つあったので腰掛けて休憩。左手が林道終点になっていて1台の4WD車が駐車してあった。「パトロール隊」とか「森林監視」とか書かれた腕章が置いてあった。ゲートがあるので一般車は通行できない。 ここから下は傾斜の緩い膝に優しい道となる。30人位のツアー登山者とすれ違う。60〜70歳台のグループだ。今からだと西岳は16時過ぎだろう、そのあと青年小屋泊か?明日は天気が悪そうなの大丈夫?などど余計な心配をする。 草が生い茂った古い林道を2本横切り、コンコンと水の湧き出る不動清水13時35分。 ベンチとテーブルがありまた小休止。目の前の林道を5分程歩くと今朝通った五差路であった。 ゲート14時10分着。 |
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