241 穂高 その2
 小屋の右手の高台がヘリポートになっていて岐阜県警のヘリコプターが着陸訓練中だった。暫く通行を制限される。
 9時40分稜線には雪がないのでアイゼンを外し出発。10時03分涸沢岳山頂。西尾根はバリエーションルート、ザイル、ハーネスを使い希望者だけが下降することになっていたがザイルなしで全員で下降出来た。
 遭難現場を確定するのにかなり時間がかかった。積雪のある時とない時では山の様子が違って見えるから。結局登りなおして頂上直下の一般縦走路のすぐ下だということがわかった。
 黙祷。

10:03
涸沢岳頂上

10:04
涸沢岳から北に槍ヶ岳方面

10:05
涸沢岳から南に奥穂方面

献花
(神田山の会I氏提供)

 穂高小屋に戻り昼食。このまま涸沢に戻る組と奥穂を目指す組とに分かれる。再びアイゼンを着けて12時25分7名で出発。梯子2台とクサリで岩稜帯を抜けると最初の雪の急斜面。下山者とすれ違い待ち。
 2つ目の短い雪の急斜面を登り13時25分奥穂高の頂上に立つ。岳沢から上高地まで見下ろせた。夏ならゆっくり景色を楽しむ所だが寒いので写真を撮ってすぐ下山開始。
 14時30分全員白出のコルに戻る。雪崩の心配があるので登路として使った小豆沢は使わずザイデングラードの北側斜面を下山。15時50分テント場へ。ちょうど登ってきた後発隊と合流。総勢17名となる。

岩場を梯子とクサリで越え右の雪田を登る


12:43
最初の雪の急斜面を登る

13:16
風当たりが強まる

13:23
もうすぐ頂上 ジャンダルムが近くに見える


奥穂頂上
(神田山の会I氏提供)

奥穂高 夏

13:29
奥穂の東は前穂高岳
3日 今日は前穂北尾根登攀班と北穂高岳登山班、それにブラブラ組とに分かれていたが夜半からの強風と荒天のため登山は中止。テント撤収、下山と決定。昨日着いたばかりの後発組はテントで1晩寝ただけ。
 横尾辺りで晴れ間も出たが天気予報は午後から雨。ひたすら上高地をめざす。タクシーに乗った頃には本格的な雨となった。乗鞍高原の『湯けむり館』(700円)で汗を流し山麓のさる場所にて仮泊。遅くまで飲む。
4日 夜通し雨。夜明けとともに行動開始し双葉SAで朝食の後流れ解散。渋滞の始まる前の午前10時頃には帰京した。

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