234 | 阿弥陀岳2805m | 交通 | 美濃戸口=バス=茅野=JR=新宿 | 単独 |
2004年1月2日(金) 晴れ |
トイレに行きたくなって4時半起床。満天の星である。今日も午前中はいい天気のようだ。きのう諦めた阿弥陀岳に登りたくなった。 | |
6時36分テント発。分岐Aまでは昨日と同じ道。7時24分思ったとおりトレースが残っていたので右折。中岳沢を直登。右に夏道を分ける。沢と言っても滝はなく冬はこの道の方が歩きやすい。 半分くらい登った時1人下山してくる若い男性あり。装備からクライマーと判るがすれ違うまで待機する。昨日の赤岳でのようなことが起こらないとも限らない。ここで巻き添えに遭ったら逃げられない。 以前ここを登ったことがあるがそのときは雪崩に注意しただけで特に困難は感じなかった。しかし今回は2箇所露岩にぶつかり、ひやりとした。今年は積雪量が少ないからか。 |
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8:14 登り終わってホッとした中岳沢 |
8:50 誰もいない頂上 |
コルBから見上げる阿弥陀は結構高く見えるが沢を無事登りきったのでもう頂上についたような気分であった。 雪の付きが少ないので大体夏道通り行けばよい、と判る。落石の多い道だが雪で覆われているので夏より歩きやすいくらいだ。中間あたりの左にトラバースするところはクサリが雪に埋もれていた。急斜面なので緊張。 8時50分頂上。南稜、北西の御小屋尾根ともしっかりトレースがあるのを確認。 下山中、先ほどの急斜面のトラバースで松葉杖!の若い女性とすれ違った。右手にピッケル、左手に松葉杖であった!! コルに戻り赤岳を見ながらの食事。年配の女性単独者が新道から登ってきた。トレースが所々消えていて大変だった、とのこと。八ヶ岳で一番雪の深いところなので夏道とはいえ、楽ではない。 |
9:36 コルから山頂を見上げる |
10:14 行者小屋から阿弥陀様の頭を仰ぐ |
9時36分下山。雪崩の起きそうな急斜面をトラバース。雪の表面を絶えず氷化した雪が滑り落ちてくる。それがデブリとなって足跡を埋めてしまう。だから人が歩いているのにトレースが消えて無くなる。雪崩が怖いから樹木のない箇所は早歩きで通過。 雪が深く柔らかいのでここを登りに使うのは疲れそう。梯子やクサリの整った横岳よりも阿弥陀岳のほうが冬は危険性が高い、と判る。 樹林帯を急降下すると沢筋に降りたった。しばらく下ると左の樹林から合流するトレースが2本。どれが本当の夏道かは判らないがその日最初に歩いた人の足跡がその日のコースとなるわけ。@AB以外に指導標はない。 更に2,3分で登りに使った中岳沢に合流、10時12分行者小屋。11時ちょうどにテント場着。 |
一人でテントを撤収するのは時間がかかる。12時5分赤岳鉱泉テント場をあとにする。帰りも美濃戸で蕎麦をすすり、着替えたりパッキングをし直したりしたので14時55分発のバスにギリギリだった。茅野発15時50分のあずさ66号で帰京。 | |