233  赤岳・横岳・硫黄岳 交通 新宿=JR=茅野=バス=美濃戸口   単独
03年12月31日〜04年1月1日
 何度も来ている八ヶ岳であるが、今回は初めての冬季テント泊山行である。
31日 8時新宿発スーパーあずさ3号で茅野着10時7分、10時35分のバスで美濃戸口へ。電車もバスもがらがらであった。小雪が降っているが湿った雪だ。道路の積雪は消えかかっている。先週の天狗岳の時とは性質の違う雪だ。登山指導センターで情報を得る。今は降っているがここ2,3日は降っていない、例年より積雪が少ない、etc。計画書を提出して、11時12分出発。

行程図
 12時10分美濃戸の小屋で蕎麦をすする。クライミングで左足を骨折した青年が仲間に背負われ下山。これから小淵沢の病院へ向かうと言う。ここまでは車が通る。
 12時33分北沢の林道に入る。雪は最後の堰堤付近からボタン雪に変わった。雨具ではなく防寒着だったのでかなり濡れてしまった。
 14時45分鉱泉のテント場着。ン億円をかけた水洗式のトイレが出来ていた。トイレ使用料込みでテント張り代1人1日千円。
暖房便座なので寒い思いをしないで済む。小屋内のトイレより快適。隔世の感がある。
今夜は豪華メニュー?
1日 4時半起床。しかし雪はまだ降り続いていたのでテントでぐずぐず過ごす。7時やっと出発。7時27分中山乗越、雲が切れて大同心が見えてきた。天気は急速に回復に向かい、7時40分行者小屋Aから阿弥陀岳・赤岳のスカイラインがくっきり。
 阿弥陀へのルートは雪で埋まりトレースが判然としないので文三郎道を赤岳へ向かう。阿弥陀はあきらめ、横岳の縦走を優先させた。網目の入った梯子は歩きづらいが高度はどんどん稼げる。
 8時45分中岳との分岐、9時16分赤岳頂上。北、中、南の日本アルプス、富士山、浅間もこれ以上ない、という位の展望である。
 気温マイナス7度、風は一定方向からほどほど。先週の天狗岳より10度以上暖かい。横岳・硫黄岳方面を歩く人の姿が見える。
 水を一口飲み、ダウンのベストを長袖の防寒着に着替えすぐ出発。

7:50 
阿弥陀岳との分岐
 

8:45
阿弥陀岳の右肩に北アルプス


8:54
権現岳の向こうに南アルプス


赤・横縦走
 赤岳直下、下山中大きな音がしたので振り向くと10mくらい後ろから男性が転がり落ちてきた。急いで山側に逃げた。アイゼンを引っ掛けたのだろうか、2回転して止まった。谷底に転落するような所ではないので、ヤレヤレだ。
 地蔵尾根を左に分け二十三夜峰の岩場を梯子とクサリで通過。ルートは概ね佐久側。佐久側は日当たりがよく汗が出てくる。雪は多めで足場はゆるゆるなので踏み跡を壊さないように慎重に歩く。
 日ノ岳の南東斜面は2本のくさりがあるが左側は完全に埋まり右側は上部だけ出ていた。キックステップで通過。
 日ノ岳を過ぎるとルートは諏訪側。日陰で風が吹き抜けるので寒い。積雪は少ないが凍結している。転倒したら大同心沢まで滑落しそうな所をトラバース。
 大権現の石碑のある石尊峰、南向きで雪が少ないので休憩したいところだが他に人が何人かいたのでやめた。
 振り向くとさっき赤岳で転倒した男性がトラバース道に差し掛かっていた。ピッケルを持たず、スキー用のストックだけでめげずに歩いている。

10:37
諏訪側をトラバース 左奥が主峰

核心部拡大
 杣添尾根への分岐、しっかりトレースが付いていた。あとピーク2つだ。11時7分、必要のないような短い2本の梯子を上ると主峰である。
 頂上からの下りは注意を要する。東の梯子を下り、すぐ西の大岩の間をすり抜けクサリの支柱を頼りに10m程下る。左右ともスパッと切れているのでスリップしたらアウト。雪で埋まらないように支柱はかなり高い位置にあるので以前より安全性は高まっていると感じた。
 危険な所は終わり小さなピークBで休憩。景色を楽しむ。
 ここからは強風帯。フードとゴーグルで顔をおおう。

11:07
横岳主峰

11:33
よく冷えたスポーツドリンクを飲む。うまい!

 最後の大きな丸いピークは夏なら高山植物の宝庫。立ち入り禁止の緑のロープに沿って、緩やかに下ると右に硫黄山荘、『水洗トイレあります』の看板。正月は稜線の3つの山小屋が営業している。 
 この辺り大きな石が多く、アイゼン歩行では歩きにくい。
 12時7分、大ダルミCで昼食。岩の陰でお湯を沸かそうとしたが時々吹きこむ風で火が消えてしまい諦める。12時30分大きなケルンを目印に最後の頂を目指し出発。

硫黄の爆裂火口 
一番高い所に三角点があるが危ないので
冬は近づかないほうがよい

12:48
まつ毛が凍るほどの寒さではなかったが
強い西風の通り道となっている。
先週の天狗岳で懲りて
今回は目出帽、ゴーグルで武装。
 12時48分硫黄山頂の標識到着。北に天狗の双耳峰。南に権現まで。さすがに風が強いのですぐ下山開始。
 13時10分急坂を下り夏沢鉱泉への道を右に分ける。『ルートが不明なので4月25日まで入山禁止』の看板が2箇所。最後のサイトシーイングを楽しむ。ここからは手袋を脱ぎ素手でピッケルを持つ。13時20分樹林帯を下り14時ジョウゴ沢出合い着。
 時間が余ったのでジョウゴ沢を見学してテント場に戻った。天気に恵まれ充実した一日となった。

13:56
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