№641  大山 1252m 単独
 日 時  2022年4月19日(火) 曇り
 交 通 [往] 小田急線秦野駅-バス-ヤビツ峠   [復] 蓑毛-バス-秦野駅
 大山北尾根に登る。2006年に清川村の煤ヶ谷から物見峠を越え16号鉄塔までたどり着いたが時間切れ、地獄沢へ下山。以来気にかけていた尾根だ。当時も物見沢は荒れていたが2019年の水害以来現在も通行止めが続いている。
 今回はヤビツ峠を基点に周回コースでいくことにした。平日なのでバスは秦野駅発8時25分、帰りは峠発15時46分のみ。乗り遅れたら蓑毛集落まで歩けば1時間2本が頻発しているので何とかなるでしょう

 9時10分バスは満員の登山客を乗せてヤビツ峠着。青山荘方面への近道は駐車場の奥にあったが台風『19号により登山道の一部崩壊があるので難易度が高くなっている』との警告書があった。雲行きも怪しいので大山山頂を先に登りそれから天気の様子を見て北尾根に行くかどうか決めることにした。予定とは逆向きになるがその方が安全。
 9時20分出発、イタツミ尾根は傾斜が緩やかでヤマザクラやスミレが咲いていたりして快適。
 10時33分表参道コースと合流してからは大岩ゴロゴロの歩きにくい道となった。鳥居の前に警備員が立っていた。「工事のためこの先通行止め」とか。左側の草地に迂回すると電波塔が見えてきた。直進すると公衆トイレと展望広場、山頂は立入禁止だったので電波塔まで戻った。まだ11時前だ。山にはガスがかかっていて展望は望めなかったが時々上空に青空が現れた。ゆっくり食事。


 11時20分北尾根に向けて出発。電波塔の脇に設置された脚立を使って鹿除け柵を乗り越える。ここからは一般コースではないので標識などないが踏み跡はしっかりあった。はじめは緩やかで幅広い尾根、森林整備のためのモノレールが敷いてあったりした。神奈川県の水源林、林班境などを表す標識も目印になった。
 11時45分西沢の頭の手前から尾根が細くなり岩稜地帯になって少し緊張する。特に右側(東側)は深い谷になっていてスリップしたら命はないと思われる。
 12時39分16号鉄塔に着いた。前方に丹沢表尾根の山々があるはずだが雲に隠れて見えない。この先に初めて「県道←」の標識があった。右から物見沢からの道をあわせる。16年前そっちから登ってきたことを思い出した。ここからは電力会社の巡回路になっていて急斜面にはプラスチック製の階段が設置してあった。
 13時19分もうすぐ地獄沢橋というところで一面に白い花をつけた樹木、梅林?と思ったが枝が3つに分かれていたのでミツマタ、和紙の原料となる木だと分かった。

9:13
ヤビツ峠バス停

9:24
昨年出来たレストハウス

9:58
なだらかなイタツミ尾根

10:32
木道終わると表参道に合流

10:44
山頂アンテナ群

11:23
恐怖の脚立 垂直に近い傾斜

11:33
しばらく森林管理用のモノレールに沿う

11:35
アセビの群生が点在

11:48
痩せた岩稜地帯の通過

12:05
危険地帯を過ぎて花に目がいくようになる

12:11
ヤマザクラ
 

12:28
苔むした岩 左側を乗り越える

12:40
16号鉄塔 北尾根を振り返る

12:55
鉄塔の管理者用プラスチックの階段

13:19
ミツマタの群生

13:28
県道脇に古い「大山登山口」の木札

13:48
県道沿いにミツマタの群生地が続く

14:12
青山荘前で花見
 

14:33
災害で寸断された登山道
 
15:54
柏木林道終点近くに名水あり
 13時30分県道70号線に降りた。宮ヶ瀬ダムまで繋がっている県道だが災害のため途中で通行止め。おかげで通行量は少ないのが幸いした。青山荘までずっとミツマタの群生が見られた。
 14時10分青山荘前。ここからヤビツ峠まで県道経由だと遠回りになるので40分、山道だと35分とガイドブックには書いてある。台風19号で山道は崩壊箇所ありだ。どっちを歩こうか、花見しながら考えた。「災害といっても3年も前のことだ。通行禁止とは書いていないので難易度が少し高くなった程度だろう、舗装路をもう40分歩いてきたので土の道を歩いた方がいい」と結論。
 倒木やら土砂崩れなどで歩きにくかったが14時50分無事ヤビツ峠に着いた。バスは15時46分発。1時間近く間があるのでレストハウスで生ビール、ということも考えたが柏木林道経由で蓑毛まで歩くことにした。ビールは鶴巻温泉までお預け。

 16時15分蓑毛バス停着。18分発のバスが待っていた。
 
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