東金砂山(ひがしかなさやま)は常陸太田市の北部旧水府村にある里山。毎年２月11日に山頂神社で田楽舞が披露されるとのこと。行って見てみようと思っていたがあいにく11日が仕事になってしまい伝統芸能は見ることが出来なくなった。その代わり平日の人っ子一人いない静かな山歩きができた。
	JR水郡線常陸太田駅前発７時37分「小中車庫行き』バスに乗る。バスは通学の小学生で一杯だったが子どもは座れない一番前の席だけ空いていた。１０分ほどで学童は全員下車し車内は静かになった。この路線バスは平日のみ朝２本夕１本運行なので土日は全くバスの便がない。 　８時20分『上原下』バス停下車(950円)。信号機の名前は『賀美小前』。国道を300mほど進むと『上原』のバス停があった。はて、さっきの車内にはこのバス停の名はは記載がなかったが？ 　国道から左に下る道路があったので多分そこを行けば里川を渡る橋に出るだろう。確かに橋はあったが「補修工事のため全面通行止め」の看板が立っていた。国道に戻り次の橋まで迂回すると２km近く余分な車道歩きになってしまう。それで橋のたもとまで行くと、工事はしていなく人が歩くのには支障がなさそうだった。『通行止め』の看板は車に対してのものだろうと解釈して渡った。
橋を渡り突き当たりの丁字路を右折する。400m程進むと左に鋭角に曲がる林道がある、８時40分。曲がり角に「この先行止まり」と書いた案内図があったので念のため地形図で現在地を確認した。道は正しくこのまま道なりに行けば頂上付近の林道に合流することになっていた。 　８時56分最後の集落を通り過ぎると道幅が狭くなりわずかな残雪の上の車の轍も終わっていた。市道分岐の案内図に書いてあった「この先行止まり」とはここのことだろうと解釈した。 　道は枯れ枝が堆積し車の通行は出来ないが人間は歩ける廃道だった。９時20分地図にない林道分岐があった。左側に古い標識があり「細崎林道入口」と読める。標識を無視して直進することにした。しかし棘のある小枝が両側から覆いかぶさってきて歩きづらい。それでUターン。	８：２３ バス停『上原下』　前方白い建物は賀美小
８：５６ 林道終点	細崎林道とはどこのことか分からなかったがこっちを行くことにした。山の斜面を登り小尾根に出た。随分歩いたようだけどまだ９時30分だった。林野庁の赤い「境界見出標」が地面に埋め込まれているのを発見。道はフミアト程度に薄くなったがもう大丈夫。 　９時40分再び古い林道に合流。前方にすっかり禿げ上がった伐採地が見えてきた。左奥に高鈴山の山なみが見える。山頂にロケットのような白い雨量塔があるのですぐ判る。その左は神峰山か。 　９時50分未舗装の林道に合流。法面に立てかけてあった古い標識に『右国道461号　左東金砂神社」と書いてあった。この道が地形図にある山頂を巻いている林道だ。最近車の通った跡もあった。
大きな切り株のある伐採地まで来て休憩。山頂は神社だから食事する場所などないでしょう。多賀山地から南に煙吐く工業地帯、その先にひたちなかの海岸まで見えていた。 　東金砂神社はそこから林道を10分程のところ、社殿の後ろから失礼する形になった。参拝したあと裏手の高みに進んでみた。最初の高みが地形図にある481m地点のようだ。さらにもう一つ先に進むと立ち木に赤ペンキが塗ってあった。多分ここが最高点なんだろう。神社の神域なので本当は立ち入ってはいけない所なのかも知れない。ここには三角点がないので地図によってはこの山を標高494ｍと標記してあるものもある。山頂から北に少し外れた所に459.3ｍの三角点があることはある。	９：２０ 林道分岐　『細崎林道入口』
９：５５ 高鈴山～神峰山　遠望	１０：１６ 東金砂神社　本殿
１０：２２ 本日の最高地点？	１０：３２ 田楽堂　田楽舞が行われる
１０：３２ 山門を下る　かなり急な階段	１０：４５ 東金砂神社駐車場 社務所は左　右はトイレ
神社を出て時計を見たら10時45分。メモには下高倉発常陸太田営業所行きのバスは11時30分、14時、17時の３本とある(この路線は土日とも同じ時刻)。 　急げば11時30分に乗れる。乗れなかったら途中で蕎麦など食べて14時のバス、と決めて車道を早歩き。途中旧参道の近道を通ったので11時25分に赤い大鳥居に到着出来た。 　バス停はどこだ？県道を左に見たら標識があったので行ってみたらそれはコミュニティバスの停留所だった。慌てて戻り鳥居の先100m位の所に茨城交通バスの『天下野宿』停留所があった。ややこしい。 　下高倉から天下野(けがの)まで７～８分かかるので実際にバスが来たのは１１時45分頃でした。慌てることはなかったのです。

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