478 | 宮之浦岳 1936m | 交通 | 安房-尾立峠-淀川登山口 (レンタカーで往復) | 単独 |
2014年5月1日(木) 晴れ |
今年の5月の連休は屋久島に行こうと思い、3月には飛行機の予約を入れた。航空券はすんなり買えたがレンタカーの予約が出来なかったのが少し不安だった。 <アプローチ> 4月30日 早朝、東京はあいにく雨だった。駅までタクシーを奮発。ザックとは別にキャンプ用具持参、大きな荷物が2つなので雨の中自転車で駅まで行くのは無理だった。幸いタクシーはすぐつかまり6時発の羽田空港行のリムジンバスに乗れた。あとは傘要らずになった。 鹿児島まではボーイング767-300の中型ジェット機だが鹿児島⇒屋久島は小型のDHC8-Q400というプロペラ機だった。機内持ち込みのザックが大きすぎ棚に入らず床に置いて足で踏んづけてのフライト35分間。 屋久島空港のバス停にバスを待つ乗客はいなかったが安房方面行のバスは直ぐ来た。他の観光客は宿や旅行会社手配の車に乗っていったようだ。 安房の町でトビウオ定食を摂ってから観光案内所へ。翌日の淀川登山口までのタクシーを予約するつもりだった。案内所の女性は親切にあちこち電話してくれた。結局タクシーはつかまらなかったがレンタカーが1台18時30分からなら空いていると言う。ただし車を宮之浦の町まで取りに行かなくてはならない。今日の夕方から24時間で6480円だという。今日も乗れるなら買い物など利用価値が高いのでOKした。タクシーなら回送料込みで片道1万円以上するし第一車があれば自由度が違う。 荷物を宿に預けた後、再び路線バスで40分かけて宮之浦町へ。2時間ほど街なかをぶらぶらしているとレンタカー会社から電話があり17時から使えることになった。返却は明日の18時30分でいいらしい。 5月1日 4時民宿発。前日予約しておいた「登山弁当」(朝・昼2食分千円)をバス停近くのお弁当屋さんで受け取り出発。10分程で屋久杉自然館通過、まだ真っ暗なのに係員が車の誘導していた。ここまで車で来てシャトルバスで荒川登山口へ向う人の列が数百人いた。始発のバスは4時40分、しかしマイカー規制があるので縄文杉を見るにはこの時刻にここへ来てシャトルバスに乗るのが一般的なのだ。私も翌日はこのバスにお世話になる。 マイカー規制は尾立峠から荒川登山口間なので淀川登山口方面はマイカーで行ける、と言うことをレンタカーを借りるまで知らなかった。ただし駐車場が狭いので朝4時頃に行かないとずっと手前に車を停めなければならない、ということをお弁当屋さんから聞いた。それで早出した。真っ暗の林道を突っ走る。途中でエアコンを入れる為に停車。とたんに後から来たワゴン車に追い抜かれた。急ごうっと。 4時50分辛うじて車を駐車場内に停め車内でお弁当を食べる。次から次に車が来るがすでに満車。みな諦めてUターン。早く来て良かったと思いながら車内でしばし寛ぐ。 |
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5:39 駐車場は狭い 淀川登山口 |
6:14 淀川小屋 きれいな内部 |
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7:19 最初の展望台から 黒味岳 |
7:41 花之江河 |
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小さな尾根を乗越し花之江河着7時35分。箱庭のような湿原地帯の正面にはさっき見えてた黒味岳。若い外国人のカップルが抱き合っていたのでシャッターを押すのを待った。さすが外国人と思ったが他に数人の仲間がいたのでどうやら寒がっているノースリーブの女の子を抱いて暖めていたらしい。寒さに強い欧米人とは言えチョッと軽装すぎたようだ。 7時42分出発。黒味岳への登路分岐にデポしたザックが数個あった。空身で往復小1時間。余裕があれば帰りに寄ろう、と思った(結局行かなかった)。 大きな花崗岩の一枚岩の下降に手間取っていたさっきの外国人のグループを追い越し投石平に8時15分着。いくつかある花崗岩の大岩の通過はフリクションを効かせ快適に通過。ヤクジカが餌を食んでいるのを発見。 |
7:50 ここから馬酔木の群生地帯に |
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8:08 花崗岩の一枚岩 お助けロープあり |
8:19 象嵌されたような白い石が詰まった巨岩 |
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8:35 やっと山頂が見えてきた |
8時35分、シャクナゲと笹原の向こうに宮之浦岳と永田岳が見えてきた。高い灌木が消え見通しが良くなってきた。いよいよ稜線漫歩だ。 稜線とは言え幾つかの湿地帯を抱えているので足元を水が流れている。濡れているが滑ることはない表面がザラザラしている花崗岩。何か気配を感じて振り返ったらヤクジカがここでも餌を食んでいた。 9時10分携帯トイレブースのある翁岳と栗生岳の鞍部、ガイドブックに「ゲンコツ岩」と記されたモアイ像のような岩を見ながら休憩。バナナとスポーツドリンクを口にする。今日初めて腰を下ろす。この先少し急坂になる。9時22分腰を上げる。 |
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8:38 沢水流れる花崗岩の上を歩く |
8:40 標高1700m付近の馬酔木 |
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8:44 人間を恐れないヤクシカ |
9:03 稜線近くにある池塘 |
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9時40分巨岩の間をぬう様に歩く。ひび割れて今にも崩れそうな岩の塊が幾つもあった。栗生岳はピークというよりこの巨大な岩の一つ。山名標示を見落とし下山時にやっと確認できた。岩の間には祠があった。 宮之浦岳は遠くから見ると双耳峰に見えるが手前のピークを斜めにトラバースして一等三角点のある山頂になる。9時55分着。人が大勢いたので順番待ちして記念撮影。晴れてはいるが北西の永田岳方面はガスっている。下界は曇っているのだろうか、雲海が二重になっていて海は見えなかった。一瞬のガスの切れ目を狙って永田岳の岩稜をカメラに収めようという人々、つられて私も30分以上粘ってみた。 |
9:12 鞍部を挟んで対峙しているモアイ像? |
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9:45 ひび割れて今にも崩落しそう |
9:58 宮之浦岳山頂 記念撮影は順番に |
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10:18 北西方面 永田岳は雲の中 |
10:18 一瞬見えた永田岳山頂 |
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10:21 雲の切れ間を待つ人々 |
10:27 南方面 投石岳・黒味岳 |
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10:46 下山時に気付いた栗生岳の山名標識 |
12:34 花之江河で昼食(12時30~13時) |
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結局永田岳の全貌は諦め10時30分下山開始。5分ほど下った所で件の外国人一行とすれ違う。「モア・テン・ミニッツ」と言ったら両腕を振り上げ日本語で「ガンバリマス」だって、例のノースリーブの女性だ。 昼食を食べ損なったので花之江河まで下ってゆっくりすることにした。弁当を食べているあいだ中、至近距離でシカが餌を食べていた。まるで人間など眼中にないような様子で。もしこれが丹沢辺りのシカだったら弁当を盗ろうと襲ってきたかも知れない。(笑) 15時05分淀川登山口着。 川上杉・紀元杉など見学し安房の町に戻った。山登りはこれでオシマイであとは観光旅行。 |