475 高峰 520m 交通 友部-水戸線-笠間駅……羽黒駅-水戸線-友部 単独
2014年3月29日(土) 晴れ
 栃木県と茨城県との県境の仏頂山~高峰を歩く。このあたり南は筑波連峰、北は八溝山地に挟まれているが標高500m前後なのであまり人気はない山域だ。おまけに最寄り駅から登山口までかなり離れているので車道歩きが長い。
 
JR常磐線と水戸線の接続が悪く友部駅で大分待たされた。事前に「乗換案内」でダイヤを調べておけばよかったと反省。せっかく笠間に来たのだから笠間稲荷神社に行こうと、まず駅前の案内所で観光地図を頂く。バス停に「日動美術館行き」のバスが停まっていたので運転手さんに尋ねたら稲荷神社前を通ると言う。登山口の楞厳寺(りょうごんじ)まで6kmの車道歩きがあるので5分160円の貸切バスの旅?が出来たのはありがたかった。


 稲荷神社南側の道路を道なりに西に。仏頂山どころか楞厳寺の案内板すらなかったので何度か地図で現在地を確認しながら歩いた。
 11時33分やっと関東ふれあいの道「楞厳寺0.4km」の標識に出合った。どうやら東側の県道1号線で片庭交差点を左折する道とここで合流するようだ。車ならその方が道が分かりやすい。
 11時40分楞厳寺山門。畑の中にポツンと山門だけが残っている、という感じ。さらに5分ほど舗装路を歩くと20台位置ける駐車場に着く。左側にある登山道を見送って正面の石の階段を登ると左から大きな観音像が出迎えてくれた。本堂の左奥から何やら話声が聞こえたので行ってみると…。


10:19
日本三大稲荷 笠間神社

11:16
歩き始めて1時間、まだ遠い

11:40
楞厳寺山門(室町時代)

11:51
楞厳寺(りょうごんじ)境内
 なんと二重扉の庫裏の中から「十一面千手観音像(鎌倉時代 重要文化財)」が見えているではないか。喪服姿の人が10人位がそこから出てきた。住職が檀家さんに観音様の案内をしていたようだった。外から眺めていたら住職に「どうぞ」と手招きされたので間近で拝見することができた。(撮影は禁止)。参拝が終わると二重扉は施錠された。あと1分遅かったら拝見できなかったわけだ。ラッキー。
 11時55分寺の脇からやっと山道になる。「関東ふれあいの道」なのでしっかりした指導標が数百mおきに立っていた。地形図には仏頂山~高峰間の奈良駄峠付近の道が書いてないが実際には稜線上にしっかりした道があった。
 12時50分仏頂山頂。展望はない。ベンチに腰かけ昼食。もう少し休憩したかったが2人組が来たので席を空けて13時05分出発。


12:43
山頂付近は丸太の階段

12:51
仏頂山頂

13:40
通称「桃太郎石」

14:33
三等三角点高峰山頂
 奈良駄峠は南側が採石場になっていて北側の茂木町への道だけが残っていた。地図にある道がなく、地図にない道が出来ていたり、里山は麓に近いほど道間違いしやすい。
 14時35分高峰山。南側が切り開かれ加波山方面が見えたが気温が高く春霞でぼやっとしていた。
 さて、五大力堂へ下山する道は高峰山の次のピークの先にあるはずなのに山頂からわずか1分下った所に墨書きの標識を見つけた。地図を信じるか、この現地の標識を当てにするか。結局「五大力堂へ 50分」と書かれている標識に従い急坂を下ることにした。わずか25分で林道に降りたった。道は途中で沢コース、尾根コースに分かれたが沢コースを使ってみた。
 地図に載ってない道なので下り立った地点を特定できなかったが林道から7分歩いただけで15時25分五大力堂に着いた。

14:50
五大力堂への下山道入口

15:25
五大力堂

15:49
 高峰山を振り返る
 帰りはJR羽黒駅までまた5kmの車道歩き。最初と最後に11kmの舗装路、時間にして計2時間50分の歩きがあるので本コースはハイキングというより寺社巡りウォーキング、と言う感じ。16時50分羽黒駅着。次の電車は17時12分、友部で14分待ちで上野行きに乗れた。常磐線のいいところは帰宅まで都心を通らないので往きも帰りも電車での混雑にあわないということだ。
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