451 トンガリロ国立公園 1200m位 交通 オークランド−レンタカー−ナショナルパーク 単独
2013年1月3日(木) 雨のち晴れ
 正月休みを利用してニュージーランド北島の真ん中辺にあるトンガリロ国立公園に行く。レンタカーを借りての気ままな一人旅なので山にも登ろう、という計画でした。
 前日にWhakapapaのビジターセンターに行き地図を購入。天気予報はRAIN・WINDだった。国道48号線を10km程戻りナショナルパークという町のバックパッカーズに投宿。宿は2階だったので窓からナウルホエ山やトンガリロ山が見えるハズだったが雲がかかり何も見えない。夜半から雨が降り出し朝までやまず。気分はDARK。
 ナショナルパークのバックパッカーズの宿泊客は皆さんノンビリとしていたので私も8時過ぎまで部屋でガイドブックなど眺めて過ごした。天気が良くないのでトンガリロアルペンクロッシングは縦走は諦めた。代替案は車道を使ってマンガテポポまで行きレッドクレーターまで往復することにした。
 3日 国道47号からマンガテポポロードに入った途端、道路に遮断器があり4WD車の中にいた係員が出てきた。何やら説明しているようだがトンガリロとかファカパパとかシャトルなどの単語を聞き取るのが精一杯。どうやら「この道は一般車通行止めでハイキングしたかったらシャトルバスを使いファカパパヴィレッジから行け」と言っているのだろう。May be. それでファカパパヴィレッジまで戻って代替案の第2案、短いトラッピング(トレッキングのこと)を2本することにした。
 
 ワカパパヴィレッジのビジターセンターの真向かいの登山者用の駐車場に車を置く。若い男女が朝から抱き合ってる。やはりここは外国だな〜。
 9時40分案内板に従い車道を右に曲る。すぐに吊橋で川を渡る。道はよく整備されている。
 10時草原地帯に出る。木道を少し歩くと左手にルアペフ山が見えてきた。空が明るくなってきた。再び樹林帯に入ると水音が聞こえてきた。台地の上から落ちてくるプナルク滝の音だった。道は滝に近づくことなく右手の赤い沢沿いに台地の上に上がっていった。水が赤いのではなく沢床が赤い岩石で出来ている。
 樹林帯が終わると真夏の太陽が刺すようになった。サングラスをかけていても目がしょぼしょぼする。
 
 10時40分展望台に着く。「シリカラピッツ」の看板があった。シリカとは珪酸でラピッツとは急流の意とするならば確かにつるつるの岩盤の上を水が激しく流れている。沢の源頭部のようにその先は水量が減った小滝の連続だった。
 11時20分車道に出る。そこから20分で駐車場だった。山中では誰とも会わなかった。静かな山歩きとなった。
 売店でレモネードを買いベンチでパンをかじる。近くにレストランもあるが一人で入るには気が引ける。それよりももう一本のトラッッピングに早く取り掛かろう。さっきまで晴れていた空がまた曇ってきたから。

8:50
国道47号線 雨は降っているし人はいないし。

9:46
ファカパパヌイ渓流を渡る

10:02
木道で保護された草原地帯

10:03
ベンチの前からの景色

10:26
木の間からプナルク滝が見えた

10:33
沢床は赤茶色 Silica Rapidsの名の由来?

10:50
台地上から 中央の川がプナルク滝へ続く

11:02
初めてデジカメで三脚を使いました
 12時10分 お城のようなベイビューシャトートンガリロホテルの前の道を行く。タラナキフォールズウォーキングトラックの看板を左に見て右に進む。帰りは左の道から戻ってくる。反時計回りで歩くことにした。
 この道はタマ湖に通じるのだがそこまで行くには時間がギリギリだ。林の中の気持ちのいい道は直ぐに終わり草原の中を行くようになる。前方にはナウルホエ山、背後にはルアペフ山が見渡せる。展望の開けたトラック(ハイキング道」だった。しかしナウルホエの山頂部は終始雲に覆われていて見えない。
 13時台地を下ると水量の多い沢があった。大勢の人が休んでいた。

12:24
火山地帯なので太い木は育たない

12:48
前方にナウルホエ山を見ながら歩く
 
12:54
振り返るとルアペフ山が見えてる

13:00
水量の多い沢を渡る
 午前中は誰とも会わなかったがこちらのトラックは最初から最後まで行きかう人が絶えなかった。ファカパパには3つのホテルがあるのでホテルから散歩がてら行ける所まで行ってみよう、という人もいるらしく、荷物なし、靴はスニーカー程度の新婚さん、老夫婦、家族連れなどさまざまだ。
 ガイドブックにも紹介されている有名なトラックなので色々な国の人が来ていたが日本人らしき人は数組だった。日本からのツアー登山が今日あるはずだが彼らは朝早く出発したにちがいない。
 復路はタラナキ滝の落ち口から急坂を下る。その前にタマ湖への道を少し歩いてみた。傾斜のないだらだら道がはるかかなたの稜線まで続いている。20分程歩いたがこの先30分以上は同じ景色の中を歩くことになるので復路を戻ることにした。
 14時30分ファカパパに戻った。
 

13:03
絶壁を落ちるタラナキ滝

13:20
タマ湖へ続くだらだら道

13:41
高さ20m タラナキフォールズ

13:48
5〜10mの滝の連続
 

14:11
ベイビューシャトートンガリロホテルが見えてきた

 14:33
ロードオブザリングを彷彿させる岩山
 車で次の目的地ロトルアに向うためトンガリロ山の北側を通ったら2つの噴火口から盛んに煙が出ていた。この山は去年7月に116年ぶりに噴火して今も山頂付近は立入禁止になっているとのこと。私が今回の旅行を計画したのは噴火する前だったので本当はこの山のテッペンに登るつもりだった。
 ロトルアのホテルで名古屋から来ている若い女性に会った。彼女は2日前にトンガリロクロッシングを歩いたそうだが風が強くて死にそうなくらいだったとか。噴火ため規制があって途中から引返したとか。でも女性単独での山登り、やっぱり女性の方が強いな〜。

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