415 棒ノ嶺(棒ノ折山) 969m 交通 池袋−西武線−飯能−バス−名栗川橋 単独
2010年12月26日(日) 晴れ
 棒ノ嶺は東京都と埼玉県境にあってどちらからも交通の便がよい。冬なので日当たりが期待できる林道大名栗線から登り南東に延びる尾根を下ることにした。
 7時05分池袋発西武線快速急行三峰・長瀞行は古いボックスシートの車両、4人掛けの座席を一人占め。飯能8時02分発のバスは15人くらいのハイカーのみ。名栗川橋バス停で下車したのは私だけ。バス停脇に真新しい水洗トイレがあった

 8時50分出発。橋を渡り新しく出来た県道のバイパスを横切ると林道大名栗線となる。途中名栗温泉「大松閣」までは車の通行がある。20分程歩いたヘアピンカーブの所に『落石のため通行止め』の柵があった。更に15分程で舗装が切れ、その先舗装工事中になっていた。落石の危険のため通行止めにしておきながら舗装工事をしているなんて無駄な公共工事ではないかなどと思っていると、右に登山道の入口があった。9時30分。

 杉の植林帯だが脇に沢が流れ気分は悪くない。ブリキの看板が落ちていたので拾い上げると「水害対策工事昭和61年度」と書いてあった。そんな古い金属板が残されていた。先ほどの林道を横切り沢音が小さくなると岩茸石の登山道分岐に出た。ちょうど名栗湖方面から来たハイカーと出会った。岩茸石は大きな割れ目の入った岩で、高水三山の一つ岩茸石山と同名だ。
 丸太の階段で守られた尾根道がゴンジリ峠まで続いた。権次入(ゴンジリ)とか湯基入(トウギリ)など標識の仮名書きがなかったら読めない地名だ。棒ノ嶺まで再び丸太の階段道になっていた。
 10時45分山頂広場は霜解けでぬかるんでいたが北の展望は抜群だった。白く雪を被った谷川岳から上州武尊、日光白根と重なった袈裟丸山、男体山まで。東には双耳峰の筑波山が靄の上に浮かんで見えた。
 風がなく暖かかったので展望をゆっくり楽しみ11時05分下山。ゴンジリ峠まで戻り右に黒山への道をたどる。最初は急坂だが奥多摩の山々が木の間から見えるようになる。黒山11時30分。南に富士山がかすかに見えていた。
 都県境の尾根を小沢峠まで下ることにした。旧名栗村の標識がかなりあったが歩く人は少ないらしくところどころフミアトが薄かった。
 13時小沢峠着。あと30分でバス停だが弁当が残っていたので日陰のベンチに腰かけた。山の中だからこそ食べるコンビニ弁当。

9:30
ここから林道を離れる

10:15
岩茸石はコースの分岐点

10:33
権次入(ゴンジリ)峠

11:02
北側の展望が広がる棒ノ嶺

11:31
黒山から見た川苔山

12:17
二級基準点 長久保山とある

13:18
日陰の小沢峠
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