403 太郎山 2368m 交通 東北道−日光宇都宮道−清滝−光徳 単独
2010年7月3日(土) 曇り時々雨
 梅雨時なので比較的天気のいい奥日光・太郎山に行くことにした。太郎山は2003年7月6日に今回と同じ理由で登っている。
 自宅5時40分発、戦場ヶ原の三本松駐車場に8時05分着。どんより曇っていて男体山が時々うっすらと現れる程度。広い駐車場はガラガラである。車内で食事を済ませ光徳牧場へ移動。こちらの駐車場も空いているがホテルのほうから小学生の団体の歓声が聞こえていた。林間学校かなんだろう。奥日光は観光地だが駐車場が無料なのはありがたい。


 8時30分出発。光徳キャンプ場の前を通り舗装路をさらに30m程行くと左に遊歩道の分岐がある。この辺り小道が多いが今年3月にスノーハイクで来ているのでコースは覚えている。
 ここから林道経由だと山王峠まで4kmの舗装路を歩くことになるが遊歩道なら2.6kmの土の道だ。
 9時25分山王峠着。遅咲きのアカヤシオが残っていた。ベンチがあったので腰を下ろす。人っ子一人いない。
突然エンジン音、山の中ではあるが車の走る奥鬼怒林道まで直線で100mしかない。
 「山王帽子山」の標識に従い林道へ下り100mほど光徳側へ戻ると左に「太郎山」入口。路肩駐車している車はいなかったので今日はまだ誰も登っていないとわかる。
 9時45分笹が道を覆っているのでスパッツを着けることにした。しかし背高が50〜60cmの笹の滴で足元よりも太腿あたりがびっしょりになってしまった。
 うるさい笹は10分ほどで後退しあとは歩きやすい道になった。

湯元光徳線歩道入口
8:35

山王峠付近のツツジ
9:28

太郎山登山口
9:45

山王帽子山山頂
10:44
 10時30分大岩のある山王帽子山に着く。古いガイドブックには展望なしと書いてあるがシラビソが立ち枯れたせいか、西と南方向はけっこう開けている。ガスの切れ目に日光白根山や男体山が見えた。今日は方位磁針を忘れてきてしまったので時々見える山の姿が方向を知るスベである。
 10時45分急坂を一気に下りはじめたが途端に雨が落ちてきた。もともと午後から雨の予報だった。鞍部まで下ってから傘を出した。降ったり止んだりだったので傘も差したり閉じたりである。

ハガタテ分岐からの山王帽子山
11:20

ベニドウダン発見
11:21
 登り返して廃道となっているハガダテとの分岐着11時15分。シャクナゲは終わっていた。山王帽子山の尖がった山頂が同じ位の高さに見えたのでもう引き返そうと言う気は起きなかった。
 12時10分小太郎山。樹木のない岩の頂きなので天気が良ければ大展望が得られるのだろう。汗びっしょりになっていたので15分程滞在しているうちにすっかり体が冷えてしまった。
 ここから太郎山までは岩がちの痩せ尾根が続くので傘は使えない。濡れているので「剣が峰」前後の10分ほどのアップダウンはスリップ注意だ。
 12時50分太郎山着。

小太郎山山頂からの大真名子山
12:10


太郎山まで岩稜帯が続く
12:30

太郎山から小太郎山を振り返る
12:50

誰もいないのでセルフタイマーで
13:00

 墨絵のような日光連山を堪能してから下山開始。山頂直下のお花畑へ急坂を下る。幸い雨はもう止んだ。殆んど草原状態の花畑には鹿らしき足跡が一杯あった。
 13時20分お花畑を過ぎると再び急坂、白薙と呼ばれるザレ場を過ぎても急坂は続いた。岩は濡れても表面がザラザラした滑りにくい火山岩だ。がその下の砂地がもろい。粘土質の赤土も一部ある。雨が降り続いていたら難儀しただろう。
 

コイワカガミ
13:12


山頂直下のお花畑
13:15

白薙 ザレ場のトラバース
13:25

笹の少ない下山路
14:15
 14時30分林道に降り立ちホッとする。スパッツを脱ぐ。薄日が差すようになって暑くなってきた。
 14時50分左から志津林道が合流。大真名子山に登る時使う道だ。ここから光徳牧場までは車の通る舗装路を6km1時間40分歩く。
 とぼとぼ歩いていると那須ナンバーのレンタカーが止まってくれた。どこかの山岳会で大真名子山に登ってきたのだと言っていた。8人乗りのワゴン車に7人乗っていたのに「どうぞ」といって席をあけてくれた。感謝!
 車のおかげで15時30分に光徳の駐車場に戻れた。1時間30分も早く終了。帰宅の準備中に再び雨が降り出したので重ね重ねラッキー。こちらは名乗ったが相手は幾つかの山岳会の寄せ集め隊だそうで会名は教えてくれなかったが感謝感謝である。
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