397 山王峠 1741m 交通 北千住−東武日光線−日光駅−バス−光徳牧場 4人
2010年3月7日(日) 雪
 今週末は天気が悪いとの天気予報。先週は横岳(八ヶ岳)に登るべく野辺山高原まで行きながら雪に阻まれ断念したばかり。それで今回は電車利用で奥日光へスノーハイキングすることにした。
 北千住集合だがJR、地下鉄、東武、筑波エクスプレスが交錯している駅なのでややこしい。通勤で毎日通っている駅だが正確には判らないこともある。お得な「日光フリーパス」を買う為に東武線の有人改札窓口に行くが窓口はカーテンが閉まっている。呼び鈴を鳴らすと駅員が出てくるがなかなか勇気が要る(笑)

 でも、(電車1320円+バス1500円)×2=5680円のところ4030円なので利用しない手はない。
 無事切符を手に入れ、6時32分発の快速に乗る。電車はガラガラで8時26分東武日光駅着。前日から雨が降り、今日も一日中雨または雪の予報なので観光客はほとんどいなかった。バスが東照宮を過ぎ、いろは坂にかかる頃雪景色に変わった。

 バスは時刻表通り9時46分に光徳温泉に着いた。雪が降っているがアストリアホテルの寒暖計は+3度だった。無風なので寒くはない。
 見覚えのある光徳キャンプ場の売店は開いていた。雪の降る中ソフトクリームを食べている人がいた。ここまでは除雪してあるので車で来れる。
 この先に山王峠への分岐があるはずなのだが場所が良くわからずしばらくウロウロしてしまった。
 10時12分やっと立ち木に「山王峠30m先左」の標識を見つけた。10時25分ワカンを着けて出発。「湯元光徳線歩道」の案内板の所から左の林の中に入る。今朝は誰も歩いていないまっさらな雪原が気持ちいい。
 10時45分丸太の階段を過ぎ一汗かいたところで服装調節。上着と帽子を脱ぐ。寒いと思ってたくさん着込んでいる。
 11時40分広い尾根上に出る。標識ではここが山王峠のように書かれていたが少し違うような気がしたので北東方向に進む。トレースはもちろん赤布もなかったが5分程でまた大きな指導標に出合った。ここが地図に載っている1741mの峠だろう。雪が深いので立ったまま休憩。女性たちが休憩している間に林道方向に偵察に行く。


10:12
やっと標識を見つけた

10:23
ワカンを装着して遊歩道に入る
 標識通りに東に進むと急降下してしまい登り返すが林道が見当たらなかった。山王帽子山登山口は林道沿いにあるはずなのでおかしいと思い左の谷筋を登り返すと林道の石組みが見えた。林道に降り立ち100m程歩くと分岐があり大きな案内板が立っていた。
 涸沼、切込湖方面へ下降する道は完全に雪に埋まっていてどこにあるのかも分からなかった。
 現在地を確認し峠に戻る。3人とも心配して私が下って行った東の方を見ていた。私が北の方から現れたので「アレ?」という顔をしていた。
 12時05分さっきの林道分岐まで行く。計画では山王帽子山に登るか切込・刈込湖から湯元に行くか、雪の状態で決めることにしていた。

11:41
山王峠の台地の一角に着く

11:50
山王峠 立ったまま休憩

12:07
右手かすかに山王帽子山が浮かんだ

13:11
1890m地点で撤退決定
 奥日光はスノーハイクのメッカと聞いていたがここまで歩いてみてスノーシューやスキーの跡は全くなかった。切込・刈込湖方向に進むと途中で戻るに戻れなくなる可能性があるのでやめた。山王帽子山だけを往復することにした。
 12時15分太郎山登山口は標識と赤布ですぐ分かった。夏なら山王帽子山は太郎山へ登るための小ピークにすぎない。雪が深いのでしばらくワカン歩行を続けた。
 私のワカンはアルミ製で尖った歯が滑り止めの役割をしているが、女性陣は3人とも木製の輪かんじきで傾斜の急な箇所で苦労していた。
 12時50分ワカンをアイゼンに替えることにした。これで少しはピッチが上がるかと思ったが相変わらず女性陣は苦労している。10本歯アイゼンの人は何でもないようだったが簡易アイゼンの人は軟雪の下に隠れている硬雪に手こずっている。必携装備品として「軽アイゼン」と書いたのが間違いだった。
 13時10分頂上まで登るのは無理と判断し1890m地点で終了ということにした。下りはあっという間だった。
 太郎山登山口から光徳温泉まで往路を戻るとすると2.7kmだが山王林道経由だと4kmもある。でも遠まわりだが段差のない林道のほうを選んだ。林道はつぼ足でなんとか歩ける程度の積雪だった。
 15時10分光徳キャンプ場着。光徳温泉15時25分発のバスに丁度間に合った。

13:32
下りは速い