393 | 大真名子 2375m | 交通 | 日光宇都宮道清滝IC−R120−三本松−裏男体林道 | 2人 |
2009年11月8日(日) 晴 |
男体山、女峰山、日光白根山、太郎山・・・日光の山はどれも分かりやすい個性的な容姿をした独立峰である。位置的にそれらの中心にあるのが大真名子・小真名子山であるが林道歩きが長いのでなかなか登る機会がなかった。紅葉シーズンは交通渋滞で日帰りは不可能、冬は凍結で車は危険、と言うわけで今の時期になった。 5時30分王子駅前出発。首都高王子北ランプから日光清滝まで高速道。交通量は多かったが辛うじて渋滞にはならず7時50分戦場ヶ原の三本松。 裏男体林道は「工事の為通行禁止」の看板が立っていたが先行車が2台見えたので追従し8時15分何事もなく志津乗越へ。車は10台位停まっていたが山中で出会ったのは2組二人だけだったので殆んどは男体山が目的のようだ。南の男体山は見上げるほどの高度感ではなかった。これから登る大真名子山と同じような高さに見える。 |
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8時30分出発。初めからコメツガ、カラマツなど針葉樹林の中の急坂である。倒木を避けるように右に左にフミアトが幾筋もあったが特に迷うほどではなかった。赤と黄色の2色の金属板が目印になった。 9時23分古いブリキの板に標高2,200mと記されていた。男体山の爆裂火口が目の高さと同じ位に見える。ガイドブックに「山頂まで2時間」とあったのでここで一服する。 ここから一旦傾斜が緩み尾根を右に絡むようになる。再び尾根上に上がると岩場となり木に邪魔されることなく男体山から足元の戦場ヶ原、白根山が見渡せた。9時53分。 岩場には鎖が幾つか架かっていが岩角と木の根を掴んで攀じ登る。木の札に「千鳥返し」と書いてあった。岩場が終わると木製の祠と銅像のある大真名子山頂10時着である。 |
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8:29 志津駐車場から 大真名子山 |
9:14 古木と幼木の交じった自然林 |
9:53 男体山 中央奥に皇海山 右に日光白根山 |
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10:10 大真名子山頂上 後ろは小真名子山 |
10:31 雲かかる女峰山 |
山頂からは今まで見えなかった北側の山々が見えた。埼玉県の寄居から来たと言う年配の単独者がいた。この山には3回目だという。「あの山は何です?」と次から次に質問するのでこっちも知ったがぶって「白根の右は温泉ヶ岳、太郎山の真後ろに燧ケ岳、小真名子山との間の平なのが田代山でその左が帝釈山、その後ろにかすかに会津駒」と。 10時30分ここで引き返すという彼と別れ先に進む。先日の雪が残っているが踏み固められてはいないのでアイゼンは着けなかった。一旦傾斜が緩んだあと急下降。立ち木につかまりながら250m下った鞍部に11時5分着。 ここからまた200m登り返すわけだ。東側の密林を掻き分け林道に出られれば楽だな〜 なぁんて思う。 |
11:04 鷹の巣(鞍部) |
11:43 小真名子山頂上 |
12:08 雲湧く大真名子山 右奥は男体山 |
12:12 太郎山 右後ろに燧ケ岳 |
大真名子と男体山が同じ高さに見えるようになるとコメツガとシャクナゲの小真名子山11時45分着。女峰山が間近だ。大真名子は風が冷たかったがここは陽だまりがあった。 食事を終え腰を上げたが30m程歩くとそこに三角点があった。山頂より2mは低いだろうか。その先には電波反射板が設置してあり北面の展望がよい。反射板は戦場ヶ原からも見えるくらいの大きさだ。 最後の展望を楽しんで12時15分富士見峠目指す。雪のある軟弱な地盤のザレ場を下る。危険な箇所にはお助けロープがかかっている。 12時45分富士見峠。「野州原林道」終点と書かれた古い杭が立っていた。 |
12:26 雪の急坂を下る |
13:08 林道から小真名子山を振り返る |
このあとは7.2km2時間の林道歩き。歩き始めて15分は苔むした大岩や大穴があり完全に廃道。路面が平らになりやや歩きやすくなったころエンジン音が聞こえ3台のCX用バイクが上ってきた。行ける所まで行って引き返す、と思ったが最後まで戻ってこなかったので川俣方面に無事通り抜けられたようだ。 さらに15分位歩くと土石流で路面が完全に崩落した場所に出る。さっきのバイクはよくここを通れたな〜と関心する。 13時45分女峰山への分岐のある馬立。西側は手入れされた植林になっているので林業関係車がここまでは入って来るようだ。 清滝に通じる林道を左に分けると緩やかながら上り坂になり、やがて車止めのゲートが現れる。ゲートの先に車が2台あったので女峰山にでも登っているのだろうか。 14時45分、ちょうど2時間で志津乗越だった。 |
14:21 ゲート前 あと20分で駐車場! |