391 未丈ヶ岳 1553m 交通 関越道小出IC−R352−シルバーライン−泣沢 3人
2009年10月12日(月) 晴
 シルバーラインのトンネルのシャッターを開けた所が登山口、という未丈ヶ岳に登る。前泊地は先月荒沢岳登山の際利用した銀山平の駐車場を予定していた。しかし「釣り客が深夜早朝来てうるさかった」というKさんの助言を聞いて湯之谷温泉郷内の公園に変更。街中にある公園だが静かな夜を過ごせた。
 6時10分公園を出発、シルバーラインを20分ほど走ると「泣沢待避所まで500m」の道路標識がある。行き過ぎないように徐行して待避所に到着。トンネル内なので行き過ぎると大変だ。
 脇のシャッターを開けると、な、なんとマイクロバスが停まっていた。『荒沢岳&未丈岳ツアー』とか何とか書いてあった。マイナーな山と思っていたので驚いた。ススキの穂を掻き分けさらに車を奥に進めると作業小屋の前に駐車スペースが何箇所かあった。先着車は5,6台。この場所で前泊することも可能だがトイレ、水はない。


6:53
増水した沢を渡る
 6時45分出発。すでに数十人が先行しているので下草の朝露で裾を濡らすこともなく快適に歩ける。
 6時53分最初の渡渉。台風18号が去ってまだ3日目、昨日の午前中も雨だったので水量は多い。最後の沢は濡れた飛び石を慎重に渡る。頑丈な鎖のかかった小尾根を越すと赤い鉄橋が現れる。黒叉川の本流だ。
 7時15分鉄橋を渡り右折。標高590m位だったので泣沢登山口から50m程下ったわけだ。ここから尾根の急登が始まる。10分ほどで右手に荒沢岳が見えてきた。山頂まで見えたのはこの時だけで稜線付近は一日中雲に覆われてしまった。ザレた痩せ尾根だがゴヨウマツの大木が生えている。
 7時45分今度は右手後ろに越後駒ヶ岳の山体が見えてきたが山頂部は雲の中。最後まで顔を見せることはなかった。歩き始めてちょうど1時間、地形図の738m点でもあるので一服。
 8時30分、974m三角点ピーク。慰霊碑が建っていた。荒沢岳〜中ノ岳〜越後駒の稜線が繋がって見え出した。未丈ヶ岳山頂までの尾根筋がはっきり見えたがその前にこの先50m程の急降下があることがわかりがっかり。
 急坂を下りきったところが「松の木ダオ」で朽ちた松の大木があった。再び樹林の中の急登が始まる。

7:16
スリリングな鉄橋

7:27
荒沢岳が顔を出す

7:47
越後駒も見え始め

8:30
好展望台の974m三角点
 9時23分三角点の標識があった。そこから100mほど進むと立ち木の根元に「1204m」と書かれていた。おそらく1204m三角点のあった場所は展望もなく道幅も狭いので休むならこっちという意味だろうと解釈し一服。左手後ろの四十峠山のなだらかな尾根の後ろにアルペン的な山の繋がりが現れてきた。桧岳、百字が岳、毛猛山のようだ。その真後ろに守門岳があるはずだが霞んでよくわからなかった。
 10時15分未丈ヶ岳南尾根の肩から燧ケ岳の双耳峰が
現れる。辺りはすっかり紅葉している。頂上が近い。10人位の集団とすれ違った。バスで来た人たちだったが思っていたより少人数だ。

9:38
1204m地点から北に毛猛山方面

10:15
南方に燧ケ岳、平ヶ岳が見えてくる

10:16
西には小出の市街地

10:30
山頂はせまい
 10時20分露岩の上。いままで歩いてきた尾根筋を目で確かめる。
 10時30分笹に囲まれた山頂。腰かける石もないので立ったまま写真を撮って終わり…
 と思ったら、山頂の東の直下に草原があり数組がランチしているのが見えた。
 どこかに降りる道があるのだろう、と山頂から10mくらい戻り左手の笹薮を掻き分けるとハッキリしたフミアトがあった。30m程下ると突然パッと視界が広がり草原に出る。会津朝日岳、奥只見丸山スキー場、燧ケ岳など眺めながらしばし休憩。

10:37
草紅葉の山頂東斜面

11:13
下山しながら振り返る
 11時名残惜しいが腰を上げる。フミアトは北に向っているので多分大鳥池にまで続いているのだろう。往路を戻る。
 12時12分松の木ダオ。顔の正面から日差しを受け暑い暑いと974m三角点ピークを登り返す。12時22分着。最後の展望を楽しむ。
 13時50分登山口着。マムシが有名だけれど下山途中で小さいのを一匹、1m位ある青大将を一匹だけ。ただし先頭を歩いていたNさんだけが目撃。
 登り3時間45分、下り2時間50分、標高の低い割りに登り甲斐のある山だった。
 下山後の温泉は大湯温泉の日帰り温泉施設「ユピオ」(600円)へ。節電で薄暗い受付脇で地元の農産物を販売していた。一袋100円のサトイモを買ってみた。形が不ぞろいで皮をむくのが大変だったが軟らかくておいしかった。
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