385 | 白神岳 1235m | 交通 | 秋田道能代南IC−R101−白神岳登山口 | 単独 |
2009年8月2日(日) 曇り時々晴 |
青森県まで長距離ドライブして白神岳に登る。世界遺産白神山地のうち手軽に日帰りハイキングの出来るのは白神岳西側の白神岳登山口駅から白神岳往復コースである。白神岳への登路は他にもあるが、二股コースは沢の渡渉があって一般的ではないし、十二湖コースは途中が崩落して現在通行止めになっている。熊の出没も多いらしい。 | |||
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8月1日 15時自宅発。三郷から常磐道〜磐越道〜東北道〜秋田道と乗り継ぎ八郎湖SAに着いたとき22時を過ぎていた。トイレと自販機しかないのでSAというよりPAだがほとんど車がいないのでゆっくり寝られた。 8月2日 昨夜の雨はすっかり上がり青空さえ見えていた。天気予報は曇りのち雨だ。能代東ICで高速を出る。東京から一度も高速を下りなかったので750km、高速代は1450円也。 国道101号線の道の駅「はちもり」を過ぎると青森県になり、JR五能線白神岳登山口駅手前の右の林道に登山口入口の案内があった。舗装された林道を2kmで登山口広場、百台はとめられそうな広い駐車場だが先客は4台だけだった。きれいな休憩舎は洋式の水洗トイレ付き。世界遺産ということで外国人も来るからだろうか。 |
8:08 登山口広場の休憩舎・トイレ |
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8:52 二股コースの案内図 |
8時10分出発。10分ほど林道の名残を歩くと旧登山口で三角屋根の記帳所とベンチがあった。 備え付けのノートを見ると昨日の日付けで4組、今日の日付で2組4人が入山中。ほかに無届けの人もいるかも知れないが日曜日だというのに入山者は予想外に少ない。 8時20分熊鈴を付けて出発。道はよく手入れされているがブナが生い茂り曇っていることもあり薄暗い。いきなりササヤブからガサガサと物音が。ドキッ。羽音とともに鳥が一羽飛び出していった。原生林を歩くにはふさわしい雰囲気だ。 8時50分二股分岐。案内看板によると二股コースは沢を渡河するところがあり健脚向き増水時不可、と注意書きがあった。 |
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ここから最後の水場までは尾根を絡むように水平道になっている。梅雨がまだ明けていないので沢水がいたるところ溢れていていた。 9時25分最後の水場。蒸し暑く無風、汗をたっぷりかいたのでガブガブ沢水を飲む。ここまでだらだらと緩い道が続いたので少々疲れた。 10時マテ山分岐。ここからは小尾根上の道になる。時々涼しい風が吹くようになって気持ちがいい。単独の男性と3人連れの女性、下山する単独の男性と続けざまに3組と出会う。 ブナ林が終わり笹を掻き分け登るようになる。ヌカルミが多くなり木道や丸太階段が現われる。 |
10:02 マテ山分岐 霧の中のブナ林 |
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11:21 森林限界(展望台) 1120m付近 |
11時15分高木がなくなり森林限界の様相になってきた。高度計では1120m。ガスっていなければきっと大展望が得られるのだろう。雨は降っていないが汗と笹の滴で全身ずぶ濡れになっていた。先ほど追い越した単独者が追いついたので場所を空けるために出発。 十二湖分岐までは10分程。やがて草原の頂稜部になる。この稜線より東側一帯が世界遺産の地域だが雲でブナ原生林を上から見下ろすことは出来なかった。 白神大権現の石の祠(11:43)を過ぎ少し下ったところに立派なトイレ、さらに避難小屋(11:45)があった。小屋前のベンチに荷を置き、山頂へ11時46分着。360度の乳白色である。小屋に戻り休憩。 |
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11:34 山頂部の花畑 |
11:45 頂上避難小屋 |
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12時15分下山開始。しかし30分程過ごしたが単独者も女性3人組も現われないのが気にかかる。 トイレ舎の前を通ると上半身裸の単独者発見。ここが頂上だと思って寛いでいた、とのこと。女性3人組にはとうとう再会しなかったのでもしかして大権現の祠のある所を頂上と思いそこまでで下山したのかな? 頂上の一等三角点は1231.9mだが、地形図によると山頂手前の大権現様の辺りが1235mなので、わずかに高いし。周りは花畑なのでこっちのほうが山頂であってもおかしくない。 |
11:52 ガスって展望なし |
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13:26 雲が取れて明るくなってきた |
14:58 林道から 山頂方向 |
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15時登山口広場着。休憩所の入口前にある靴洗い用の水道で靴を洗う。汚れた靴で車内を汚さないので有り難い。しかしこの水道施設は「外来種によって白神山地の生態系が崩れないよう」入山前に洗ってから登るためのものだそうだ。もっと大きな注意書きがあったら分かったのに。 下山後は国道101号を20分ほど戻って「八森湯っこランド」(300円)へ。浴槽からは海岸で遊ぶ地元の子どもたちの姿があった。 |