382 三本槍岳1917m 西那須野塩原IC−R400・121−養鱒公園駅−ヨロイ沢 4名
2009年5月31日(日) 雨 ヨロイ沢−会津下郷−R289−東北道白河IC
 那須連山に会津側から登る。天気予報は曇り時々雨。午後からはところにより雷を伴って強く降るという。それでも巣鴨駅6時に4人が集まった。
 降ったりやんだりに一喜一憂しながらも、道の駅「たじま」で地元のアスパラなどの農産物を買う余裕があった。会津田島の町に入った頃雨が本降りに。「とりあえず登山口まではいきましょう」ということで車を走らす。今回は駄目でも次回のために登山口の様子くらい知っておいたほうがいい。
 雨量観測所を過ぎて1kmほど進むと舗装が終わった。Uターンして駐車スペースを探し雨の様子を観察。10分後に登ることに決定。女性陣は車内で食事をすませ雨具を着けた。
 出発準備をしていると地元の軽トラックがやって来て「どこ行くんだ」と詰問調で聞いてきた。よそものが山菜摂りにでも来たと思われたようだ。


 10時8分出発。車をとめた正確な場所は分からないが歩いて12分で堰堤のあるヨロイ沢だった。そこから10分で駐車可能な広場。「これより先について車両の乗り入れはご遠慮ください」と役場の緑色の看板が立っていた。
 さらに12分歩くと林道終点。10台位は置けそうだが今日は一台もいない。
 10時47分鏡ヶ沼分岐。色褪せた去年の山開きのポスターにマジックインクで「今年は7月19日(日)」と上書きしてあった。
 大峠への道は江戸時代からの古道なので歩きやすい。路盤が崩れたところにはロープが張ってあった。古道とはいえ地震や雪崩によって荒廃する。
 11時15分大峠、ちょうど雨が上がったので小休止。2体のお地蔵様が祭られていた。那須連峰の頂きが時々見えた。鉛色の沼原池も見えた。悪天の割にはまあまあの展望。
 11時25分登り始めるとすぐコイワカガミの群生だ。三本槍のほうから男性2人が下りてきた。ロープウェーで那須岳に登りここまで来たと言う。大峠で引き返すという。
 天気が良ければゴキゲンな稜線漫歩になる場所だが雨が再び強まってきた。雨だけならいいが雷雨になったらどうしよう?自然と足が速まる。日光・那須は名だたる雷の名所だ。

10:29
前方に流石山が見えています

11:03
アカヤシオは5,6分咲きでした

11:16
大峠から南、沼原池方面の展望

11:26
大峠の地蔵さんも寒そうです

11:28
コイワカガミの群生

11:37
振り返ると流石山
 12時30分須立山との分岐。12時40分山頂。驚いたことには20人くらいの団体さんが雨の中お弁当を広げていた。写真を撮って直ぐ下山開始。
 分岐から北へ向うが灌木が覆いかぶさり歩きにくい。あまり歩かれていないようだ。滑りやすい赤土の急坂はササの茎につかまり尻餅をつかないように慎重に下った。
 1ヶ所雪渓の上を歩いたがその先は更に急坂でお助けロープの世話になった。僅かに登り返すと鏡ヶ沼の分岐。辺りはピンクのシャクナゲが咲き足下には鏡ヶ沼が青い。振向くとさっき歩いた雪渓が白い。悪くない景色だ。
 13時15分もう雷がなっても大丈夫と思い気が緩んだがここからが悪路の急坂。何本もの長いロープの世話になった。雨で濡れたロープなので素手で扱っても火傷することはなかった。
 

12:08
晴れていれば気持ちのいい稜線です

12:41
山頂はかなりの雨でした

12:46
那須連峰は見えてました

13:11
北斜面なので雪が残ってました
 13時30分鏡ヶ沼畔。長く感じたが僅か15分の下りだった。沢沿いに雪が何箇所か残っていたが通行に支障はない。靴跡がないので残雪期以降まだだれも歩いていないのか?
 突然後ろを歩いていた女性たちから声が上がった。「鮮やかな緑色だったので葉ではないとは思っていた」だって。写真でしか見たことのないモリアオガエルのようだった。
 丸太の階段になり道幅一杯の若芽を踏まないと歩けないようになると林道に合流。14時5分。ヨロイ沢橋を渡る頃青空も出てきた。
 14時40分車に戻った。再び降り出す前に濡れた雨具を脱いだ。

13:15
鏡ヶ沼への分岐点

13:15
シャクナゲも雨で褪せてます
 下山後の温泉は会津鉄道弥五島駅近く、国道121号線沿いにある「郷の湯温泉」へ。(入湯料300円、袋入りのシャンプー・ボディソープセットで400円) 源泉かけながしを謳っていた。冷えた体に心地良かった。ただ駐車場は広いが風呂は10人も入れば満員。露天風呂は3,4人か。隣接している蕎麦処は14時で終わっていた。
 帰路は昨年11月に開通した甲子トンネル経由で白河ICに出た。甲子トンネル手前の、先月開店したばかりの道の駅「下郷」では地粉100%使用という手打ち蕎麦を食べることが出来た。

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