376 蕎麦粒山〜天目山1576m 交通 新宿−JR−奥多摩−バス−川乗橋 6名
2009年2月11日(水) 晴れのち雪
 東京都の最高峰雲取山から東に埼玉・東京の都県境を形成する長沢背稜は交通が不便なのであまり歩いたことがない。
 蕎麦粒山〜天目山の周回コースはアイゼンの着脱などで時間を浪費すると明るいうちに下山できなくなる可能性がある。特に鳥屋戸尾根は一般ハイキングコースにはなっていないので事故が起きても自己責任だ。スノーハイキングのつもりで気合を入れて出かけたが実際には雪なしで肩透かしとなった。
 東日原行のバスは奥多摩駅8時35分発なので東京駅6時7分発の特別快速で立川、そこで奥多摩行に乗り換えれば8時28分に着く。これが時刻表のトリックで東京駅6時22分発の特別快速に乗っても立川で青梅行に乗り換えると青梅で同じ奥多摩行に接続する。それを事前に調べていたNさんは遅れて青梅に現われた。拝島まではラッシュアワー並みの混雑だったが青梅からはガラガラ。バスもガラガラ。

 バス停「川乗橋」の真ん前から川乗林道が始まる。今は冬期閉鎖で車は入れない。ゲートの前は1台置くのがやっとだから駐車不可。
 8時50分歩き始めるが5分で左に蕎麦粒山を示す指導標があった。しっかりと踏まれた1本道で迷うところはなかった。
 スギ・ヒノキの植林帯の急登が一段落すると大岩のある平坦地9時50分。一息入れる。地形図にある917地点辺りだ。ここで植林帯は一旦終わる。
 砂地で滑りやすい雑木林の急登。一部路面が決壊しているところがあった。コースが直角に曲る箇所にはトラロープが架けてあった。ここを下山する人に、「川乗橋方面右折」を表している。東側は再び植林帯。
 11時三等三角点の脇に「笙之岩山」の木札が立っていた。北西方向に天目山、三ツドッケの名の通り3つピークが見える。東に川苔山、こちらは2つのピークに見える。これから先は幾つかのピークを越え徐々に高度を上げる。突然松林が現われる。海岸みたいだと言ったら「海岸のは黒松、これは赤松」とは、植物に造詣の深いNさんの弁。

8:55
鳥屋戸尾根入口の標識

10:31
ザレた急坂が続く

10:46
馬酔木のおだやかな尾根道になる

10:58
笙ノ岩山(バックは天目山)
 12時18分踊平からの巻き道を横切り、蕎麦粒山へは12時27分着。川乗橋から6.4kmとある。上空には青空もあるが天目山には雪雲がかかり始めていた。
 13時出発。稜線沿いに巻き道に合流するとあとは手入れのいい森林巡回路で標識なども頻繁に現われる。落葉の下に凍った雪が隠れていたりして何度がバランスを崩した。一杯水の水場は凍結していた。
 13時55分きれいな一杯水避難小屋。小屋の前で単独者が焚き木を鋸で切っていた。登山者なのかボランティアで小屋を管理しているのか、とにかく今日山で会った唯一の人だ。

11:18
アカマツ林から川苔山方面を望む

12:27
蕎麦粒山山頂

13:56
一杯水避難小屋

14:26
天目山(三ツドッケ第二峰)
  一息入れて天目山の頂上を踏みに行く。小屋の裏手にフミアトがついている。10分程で岩峰の天目山第一峰、「主峰へあと10分」と看板にあり。
 14時25分三ツドッケ第二峰、三等三角点があるのでここが天目山というわけだ。Nさんが更に奥まで行ってみたが「この先難路とあったヨ」。
 写真を撮ってすぐ引き返す。小雪が舞いだす。ヨコスズ尾根は非常に歩きやすい道になっているが深い落ち葉の上に薄っすら雪が積もる。気がついたらズボンの裾が泥だらけになった。白い雪が解けて茶色い泥と化す。誰もスパッツを着けなかった。16時17分発のバスに乗るため避難小屋で休むこともしなかったから着けるタイミングを逸した。

 この尾根道は地図では2箇所分岐があることになっているがすでに廃道になったのか、迷うことのない1本道で、気がついたら日原の集落に出た。途中で直角に曲る標識があったのでそこが分岐だったのかも知れない。
  16時、舗装路に降り立った。左に曲るとすぐに日原街道に合流する。右に東日原のバス停の待合所とトイレが見えた。

13:30
小雪チラつくなか下山を急ぐ
 16時17分のバスに乗れば奥多摩発16時52分のホリデー快速に乗れる。これに乗るのと乗らないのとでは帰宅時刻が大きく変わる。バスは16時40分に奥多摩駅に着き、馴染みの赤提灯に立ち寄るWさん・Nさんと別れ無事ホリデー快速に間に合いました。
 でも濡れたシャツを着替え、ビールを買ってと、一度に二つのことをしようとしたので携帯電話をベンチに置き忘れ。後日余計な手間をかけることになりました。(ToT)/

 
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