363  黒岳1793m 交通 新宿−首都高・中央道勝沼IC−笛吹市 2名
2008年9月14日(日)曇り
 御坂山塊は観光地河口湖と甲府盆地の間を東西に横たわっている。黒岳はその中の最高峰だが御坂峠など河口湖側からの自動車道を使って簡単に登ることができる。
 今回は芦川町から釈迦ヶ岳〜黒岳〜破風山へと周回するコースを歩いた。地形図では黒岳の北側尾根に道はないがネットで調べると道はあるらしい、水ヶ沢林道はどこまで車で入れるかなど、現地に行ってみないと分からないこともあるが、分からないことがあるほうがかえって面白い。

 6時巣鴨出発。山手通り経由で初台から首都高に入る。天気が悪いのに中央道は八王子IC手前から相模湖IC間が渋滞していた。勝沼ICで降りて最初の信号左折、県道34号〜広域農道〜県道36号経由で新鳥坂トンネルをくぐって芦川町に入った。
 トンネルの先、県道が大きく右にカーブする左側に水ヶ沢林道入口がある。林道といっても大型バスが走れる完全舗装路だった。『スズラン群生地』の看板が目印。林道を2.7km走ると左側に「釈迦ヶ岳登山口」の看板があった。
(右走行図)
 
道幅が広いので路肩駐車する。あとで分かったことだが、スズラン群生地周辺に大きな駐車場が何箇所もあった。5月のスズランの季節以外は自由に使える。
 雲はまだ低く垂れ込めているが雨具は着けずに8時50分出発。最初は軽トラックがやっと通れるほどの舗装路である。「入山禁止」の看板が何箇所もあったがもちろん登山禁止の意味ではない。
 9時12分舗装路が終わり山道になる。いきなり草深く裾が濡れてしまったが10分程で草は疎らになり、少しのジグザグ道で9時36分稜線に出る。『左神座山60分 右釈迦ヶ岳35分』 笛吹市の立派な標識があった。ここからは尾根通しで岩、木の根をつかまりながらの急登もあり楽しい。

カメラが壊れ全て横縞模様のモノクロ写真状
になってしまった
(~o~)

 10時釈迦ヶ岳。曇っていて展望はない。おびただしい数の羽虫が飛び交っていたので写真を撮っただけで直ぐ出発。
(写真はカメラの不調で全て左のような状態)
 頂上の前後だけ急坂なので、お助けロープがかかっている。一気に下ると1562mの三角点、府駒山と名付けられているが山頂らしくない。バイクの爆音が聞こえてくる。林道が近い。水ヶ沢林道は日向坂峠の先でヘアピンカーブになっている。
 10時55分日向坂峠(どんべい峠)、車が4台路駐していた。「黒岳90分」の笛吹き市の標識が立っていた。ちょうど黒岳を往復してきた5,6人のグループと出会う。
 分岐の手前のヤブの中でガサガサ足音がしたので見ると、登山者とは違う二人連れが何か探しながらササの中を歩いていた。入山禁止の看板を思い出した。何か獲物があるのかな?

 11時15分、分岐を過ぎた頃ブナの倒木に腰掛けて休憩を取った。本日のこのコース休憩スペースはどこも狭かった。傾斜が緩み左から御坂峠の道を併せると黒岳12時着。「展望台まで200m」の案内に従い南に移動したが岩の上から足元に河口湖がぼんやりと見えただけ。
 12時35分山頂を離れる。新道峠の手前に富士山の定点観測カメラがあった。視界が良ければ正面に富士山が見えるのだろう。新道峠で5,6人のグループとすれちがう。「節刀ヶ岳を目指したが草深いので諦めて戻ってきた」とか。結局今日山で出会ったのは2組だけだった。峠から車道終点まではわずか5分だった。
 しかしその先地形図には載っているが登山道がない。林道工事で道が埋められてしまったのか。「急がば回れ」で車道を下ることにした。でも収穫もあった。アゲハチョウくらいの大きさの茶色と黒でふちどられた蝶々を発見。しばらく一緒についてきた。
 30分程歩くと右にすずらん峠からの道を併せ、左に遊歩道が下っていたので利用する。少しばかり車道歩きをショートカットして15時登山口に戻った。
 下山後の温泉は笛吹市一宮町の『ももの里温泉』(600円)へ。廊下のギャラリーに林道で出会った蝶の写真があった名前が分からず気になっていたので従業員に名を尋ねたが分からなかった。ますます気になり帰宅して調べたら「アサギマダラ」と分かった。