354 | 会津三岩岳2065m | 交通 | R4−R400−那須・塩原−R121−R352−南会津・檜枝岐 | 単独 |
2008年5月4日(日) 晴れ |
三岩岳といってもあちこちにあるので会津三岩岳と呼ぶことにする。先月大嵐山に登った時、山頂から西方に白く輝く峰峰が見えていた。燧ケ岳から三岩岳までの2千m級の南会津の山にはまだたっぷりの雪がある。燧ケ岳と会津駒は登ったことがあるので今回は三岩岳。 連休の混雑を避けて、3日の夕方5時に自宅発。R4号は高規格の国道で宇都宮の先、氏家まで4車線、立体交差化されているので速い。7時に宇都宮でラーメンを食べ9時30分には檜枝岐村に着いた。トイレと水のある場所を探し車内仮眠する。周りには山スキーの車が数台駐車。 |
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5時起床、食事をして登山口へ移動。小豆温泉スノーシェッドの中ほどから小豆温泉へ曲がるとすぐ広場があり、すでに4,5台が駐車中だったが登山者ではないようだ。 6時35分「三ツ岩岳登山口」の大きな看板に従いスノーシェッドの上に上がり鉄梯子で夏道に出る。ドドーと激流が右下の黒檜沢を流れ、雪解け水で登山道はぬかるんでいた。 日当たりのよい所にはピンクのイワウチワが咲いていた。 いくつか小さな枝沢を横切る時、氷化した雪が詰まっているので慎重にステップを切る。滑ったら黒檜沢まで落ちそうで緊張する。 |
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雪に靴跡はなかったのでこのコース誰も歩いていない?アイゼンもピッケルもまだザックに収容したままだったが一番滑落の危険があったのはこの箇所位だった。 7時15分コンクリートの堰堤。トラロープがスノーブリッジの下に埋まっていたので地面に束ねて置いてあった別のトラロープを伸ばして使った。対岸は日当たりがよく暑いくらいだ。シャツ一枚になる。 後ろからスキーを担いだ単独者が追いついてきた。「この分だと尾根に上がるまで雪はないかな〜」などと言っていたが小尾根を登りきると雪だらけになった。 |
8:04 芽吹き始めた新緑の小尾根を登る |
9:18 北東尾根(国体コース)に合流直前 |
9:37 右手に窓明山1842mが見えはじめる |
9:55 三岩岳は見えども近づかず |
8時夏道は右斜めに尾根上の旧道分岐まで延びているはずだが雪の下に隠れていて分からない。標識も全くないのでそのまま尾根筋を登ることにした。左手には三岩岳の山頂が見えている。 8時50分傾斜が増してきたのでアイゼンを着けたが表面がザラメなのでズルズル雪が崩れるだけだった。 9時20分標高1,600m付近で北東尾根に出る。靴跡が幾筋もあった。なんとなくホッとする。今の時期は保太橋登山口からの入山者が多いようだ。右手には窓明山が見えてきた。 |
10:45 雪に埋まった避難小屋 |
11:13 頂上付近は春スキーのゲレンデ |
10時10分マツやツガの樹木が多くなる。10時45分窓明山と同じ位の標高になると右手に避難小屋が現われる。森の中の素敵な小屋だが雪の重さで戸が半開き。雪が内部に堆積していた。 小屋を過ぎると広い緩斜面、頂上は見えているがまだまだ遠い。風が吹いてきて火照った体に丁度よい。 11時振り返ると窓明山の左手に丸山岳、会津朝日岳、荒沢岳などが見えるようになる。眼を凝らすとはるが北の地平線に白く浮かぶのは飯豊山か?その左は御神楽岳? 11時30分、左に大戸沢岳2089mが見えるようになったのでもうすぐ頂上だ。 |
11:30 丸山岳1820m(左)と窓明山 |
12:41 後ろは帝釈山2060m 三角点標石の前で |
11時40分突然前方が樹林帯になってしまった。雪の下はハイマツが見えているので迂闊に歩くと落とし穴に落ちそう。正しいルートは何処だ?と周りをキョロキョロしたら何と後ろに三等三角点標石と山名標示があった。なぜここが頂上だと気付かなかったかといえば前方にもっと高いピークが見えていたからだ。 三岩岳は2065mだが地形図をよく見るとその南西300mに南峰とも呼べるピークがある。等高線1本分多いのであっちの方が10m前後高い。 三角点の場所は雪・風ともになく休むのに絶好だった。あの山この山と眺めていたら1時間以上もノンビリしてしまった。その間何組かのパーティが南峰の方から来たが皆立ち止まらずに通過。会津駒から縦走してくると三岩岳は、いくつかある小ピークの一つに過ぎないのだろう。 |
12時50分、下山は北東尾根の国体コースを下るだけなので気が楽だ。13時55分旧道分岐のプレートが雪から出ていたので休憩する。今日見た唯一の標識である。右に2.7km下ると今朝通った小豆温泉登山口だが雪に埋まっている。プレートの脇の地面にイワウチワを発見、得した気分になる。 14時10分腰を上げる。15分程下ると雪がほとんど消え夏道が現われる。振り返ると山名のいわれとなった黒い岩が3つ確かに見えた。足元にはイワウチワの群落。登山道の両側にビッシリという感じ。もし登山シーズンならかなり踏みつけられていただろう。 電話の中継塔を過ぎ丸太の階段を下ると、「第50回ふくしま国体山岳コース」の大きな看板のある保太橋登山口、15時25分着。 ここから車を置いてある小豆温泉までは国道を400mほどの距離であった。 |
会津駒付近 |
13:44 大嵐山1635m(右)と荒海山1581m(左) |
14:09 イワウチワ |
14:52 振り向くとかなりの高度感 |
14:53 振り向かないと里の春 |
残雪の状態が良く分からないのでピッケル・アイゼン・わかんなど持参したが結果的にはストックだけで間に合ったようだ。沢コース以外は危険もなく快適なスノーハイキングが楽しめた。ただ会津駒までなだらかな尾根なので山スキーを楽しむ人の方が多かった。 |