352 | 大嵐山1635m | 交通 | 西那須野塩原IC-R400・352-県道350-湯ノ花 | 4名 |
2008年4月20日(日) 曇り |
残雪を求めて会津の大嵐山に登る。夏なら安全なハイキングコースが使えるが今の時期は雪庇ありデブリありでルートが隠れている。多少の危険はあるが東京から車を使えば辛うじて日帰りが可能な山でもある。 巣鴨駅6時集合。首都高・東北道・国道400号で尾頭トンネルを抜けると雨になっていた。天気予報では曇りのち晴れだったが山王トンネルの先、南会津に入っても雨だった。国道352号から県道350号(栗山舘岩線)に入ると急に人家が現われる。かつての舘岩村の中心部である。平成の大合併で栗山村も舘岩村も県道にその地名を残すのみになってしまった。 県道から白糸滝方面の旧道に入るとすぐ登山口に通じる林道になる。舗装路だが夥しい数のスギの落葉・小枝が路面を覆っている。車床にボコボコ枝が当たる音、新車ならとても走る気にならない。9時10分、5,6台停められる林道終点に着く。 |
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雨は止みそうな気配だった。スパッツは着けたが雨具は着ないで9時25分に出発。 スギの植林帯だが伐採されたばかりの成木が切り倒されたままになっていて歩きにくい。歩き始めて5分で道を失う。「前途多難」という言葉が頭をよぎる。「道は沢沿い」という固定観念が間違いのもとで実際は右の緩い斜面を50mも上がれば古い林道に出たのだ。 9時40分徒渉。雪解けで水量が多く丸木橋は壊れている。背の高いNさんは簡単に飛び移れたが小柄なS女史は靴を濡らしてしまった。 道は沢沿いで何度が渡り返すようについていたが雪の豊富な左岸の斜面を高巻くことにした。念のためアイゼンを着けた。 10時40分完全に雪に埋まった沢筋に降りる。ここからは締まった雪上歩行。雨も上がって気分上々。 |
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10時50分立ち木に大嵐山への標識があり、沢を離れて左の尾根を行くようになっている。ここで小休止とする。湯ノ倉山への登路がどこかにあるはずなのだが分からなかった。 尾根に上がると夏道の形跡はすぐに雪の下に消えた。赤布も見当たらないが締まった雪なので歩きやすいところを適当に歩く。大木の周りは雪が解けポッカリ穴があいて土が出ている。見るとハート型のイワウチワの葉が顔を出している。もうすぐこの花を観に大勢のハイカーが来るのだろう。 歩きやすい疎林は終わりやがて稜線に近づき藪っぽくなった。振向くといつの間にか湯ノ倉山よりも高くなっている。岩稜帯を無事通過。 |
9:44 雪解けで増水した沢を渡る |
10:13 沢を高巻く |
11:47 広い雪面を登る |
12:17 雪で盛り上がった山頂 |
稜線に上がるとトラロープ、標識などが現われハイキングコースに出たと分かって一安心。しかし雪は軟らかくなり股下まで潜ったりする。 12時17分山頂に着いたときはまだ近くの荒海山さえ見えなかったがどんどん雲が取れていく。 食事しながら山座同定。七ヶ岳、男鹿山塊、高原方面は晴れ上がったが会津駒方面は雲がかかったまま。その左に真っ白に見えるのは尾瀬燧ケ岳のようだが全貌は見えずじまい。 12時50分自分たちで付けた足跡をそのままなぞって下ることにした。頂上近くに謎のブルーシートがあったので覗くと簡易トイレのようだ。ひと冬風雪に耐えて残ったわけだが周りの風景にそぐわない。 |
12:38 正面が荒海山 |
12:39 三岩岳方面 |
12:48 ザックの上にカメラを乗せて撮影 |
14:22 すっかり晴れて明るくなった沢筋 |
下山後の入浴は湯ノ花温泉。集落内に4つの共同浴場があり共通券200円。商店で入浴券を買いバス終点の源泉(湯端の湯)に行ったが熱すぎた。男性陣は弘法の湯に入り直す。こちらの方が明るくて広い脱衣所がありお湯も適温でシャワーもあった。女湯は熱くなかったのだろうか?低料金だが石鹸やシャンプーは持参しなくてはならない。 |