345  氷室山・宝生山(1154m)〜熊鷹山 交通 東北道佐野藤岡IC−田沼−作原−三滝登山口 5名
2007年12月24日(月) 晴れ
 安蘇山塊、大戸川の源流、氷室山に登る。
 安蘇山塊は千mを少し越える程度の地味な山々だが自然林と渓谷美が残されている。2005年4月に根本山から熊鷹山まで桐生川源流を周回したがその時田沼町発行の地図には大戸川側にも周回出来るコースが載っているのを知った。
 地形図には載っていないし通り一遍のガイドブックには取り上げられていないので静かな山行が出来るだろう、読図の訓練にもなる。数日前の雨が雪として残っているかもしれない。多少の期待と不安を持って出発。
 巣鴨駅前6時30分発首都高・東北道で佐野市へ。三連休の最後の日だが道路はすいていた。県道16号沿いの道の駅「どまんなかたぬま」でトイレ休憩、朝市開催中だったのでここで食料を購入。
 旧田沼町を道なりに北上、県道201号をどんづまりまで25km信号がほとんどないので快適走行だが、かなり「はしりで」があった。
 西沢駐車場は広く大型トラックが1台停まっているだけだったので、更に奥に進み熊穴の滝手前まで車で入った。ここは5,6台は停められるスペースあり。この先は通行止め。林道は右上の尾根を縫ってかなり上まで出来ている。登山道は左の古い林道を行く。「三滝3.5km」の標識あり。

「カシミール3D」使用

 9時出発、林道歩き25分、トイレと東屋がある白ハゲ口広場に着く、「三滝遊歩道入口」という看板あり。着込んだ服を脱いで出発。
 「遊歩道」にしては険しい道だ。木道は苔むしている。交通が不便なので入山者も少ないのだろう。
 9時35分「川のコース健脚向・山のコース一般向」という標識があり、川のコースを行く。渓谷沿いのコースだがゴルジュを高巻くところは足元が不安定。
 9時55分「三滝・展望台」の分岐では三滝方向に進む。三滝は落差45mの三段の滝だが全貌は見えない。三滝で道は行き止まりなので分岐まで戻り展望台方向に登る。2人組のハイカーとすれ違う。「山のコースから氷室山へ行く」と言っていた。
 10時20分「山のコース」との分岐、右に進むと道の傾斜が緩くなる。1ヶ所崩れかかった箇所を慎重に通過すると後は穏やかな沢沿いの道になった。顕著な沢の二股が2,3あるがいずれも右股を取る。左股にも赤布があるのでつられて行かないように磁石と地形図で現在地を確認しながら歩く。
 10時50分最後の分岐で休憩、ここには標識があった。沢の水が涸れたころ右のササの尾根に取り付く。フミアト程度の道がある。5分で尾根に上がる。更に5分で梅木から上がってくる氷室山参道に合流する。
 11時50分石灯篭のある氷室山神社。灯篭の裏手から北の高みに上がると「氷室山1123m」の山名標示があったので記念撮影。しかし北にさらに高いピークがあったので行ってみた。こちらは「氷室山1120m」の標示があり木の間越しに日光連山が見えた。
 来た道を戻り宝生山へ向かう。まき道を使うと通り越してしまうので尾根通しに歩く。日陰には少し雪が残っていた。
 12時8分三角点のある宝生山、ゴーゴーと強風が吹いているので南側の陽だまりに下って昼食。宝生山の位置を氷室山としている地図もあるのでこの辺り一体を「氷室山」と称しているのだろう。正面に熊鷹山を見ながら30分ノンビリする。

9:53
沢沿いは落葉のジュータン

10:02
三段の滝下部まで下った

10:14
展望台から見下ろした滝上部
3段落差45mあるという幻の滝

11:11
大戸川・越路館沢を遡る

11:33
尾根上の明瞭な道に出る


11:51
「氷室山」の山名標識は
いくつかのピークにあった


 熊鷹山までの稜線は寒かった。遠いように見えたがアップダウンが少ないので1時間ほどで熊鷹山着。やぐらに上がると遮るものなく袈裟丸連峰や日光連山が見渡せたがその山頂は雪雲に覆われていた。

 13時55分櫓の後ろ側から西沢方面へ下山。15分ほど尾根通しに下ると立ち木に「白はげ口」の赤い板が打ち付けられているのを確認。このコースは沢登りのルートを下るようなもので道としては整備されていない。
 歩きにくい道が1時間続く。15時5分「山のコース」に合流した時にはホッとした。さらに2分で「山のコース、川のコース」の分岐、あとは朝通った道を戻る。
 15時12分白ハゲ口広場、15時35分駐車場着。

12:02
日陰には雪が残っていた

12:08
宝生山 三等三角点標石

13:28
櫓のある熊鷹山 雪はわずか

13:53
すぐ西に袈裟丸連峰が白く光る

14:47
白ハゲ沢を下る 朽ちた丸太橋は迂回して

15:05
山コースと白ハゲ沢の分岐 沢へは直進
 今回のコースは分岐ごとに標識があり迷うことはないが、落ち葉が深く堆積しフミアトを隠している。赤布などの目印を真に受けると予定と違う所に行ってしまうこともあるので注意が必要だ。逆コースを歩くとしたら山コースから白ハゲ沢への分岐が分かりづらい。[白ハゲ沢入口」という標識はない。危ないからわざと標識をつけないのかも知れない。