337  雁坂嶺(2289m) 交通 中央道勝沼IC−R20−県道−R140−三富 5名
2007年9月24日(月)
 平ヶ岳に行く予定だったが東北南部は雨の予報だったので中止し、雨でも歩ける場所と言うことで秩父往還の雁坂峠路を歩くことにした。
 大手町6時30分集合、空はどんより曇っていた。中央道は渋滞なく順調。勝沼で下りて道の駅で休憩後雁坂トンネル有料道路の方向へ。短いトンネルを抜け料金所の手前の右側にある広い駐車場に車を置く。

 9時3分出発。駐車場の奥に一般車通行止めのゲートがあるが人は通り抜けられる。看板に「雁坂峠まで約3時間」と書いてあった。しばらくは舗装路の林道である。
 9時38分「沓切沢橋」を渡ると林道は終わる。「この沢は沓切沢ではありません。ナメラ沢入口はこの上」と書いた看板が立っていた。地図を出して現在地を確認するが良くは分からなかった。地図上の道の位置とは違っているようだ。道はどんどん沢から離れていくので間違ったかと思ったが10分程で「ナメラ沢」分岐の古い看板。左下にササの急坂が延びていた。沢はかなり下のほうだ。
 土質がもろい砂地になり崩落地には針金など張ってあるが、昔の人はこんな所を歩いて秩父まで行ったのか?あるいは道すじが今とは違うのか?

 10時13分、沢音が近づいてくると二股。看板で「くつきり沢出合い」と分かった、「峠まで約2H」と書いてある。標識に従い左の本流である峠沢のほうに進む。5分ほど河原歩きすると赤布に導かれて対岸へ渡る。水量は多いが飛び石伝いに渡れる。
 その先、お助けロープのかかった岩棚を攀じ登ると道は沢から離れていく。地図ではここまでずっと沢沿いの道のように描かれているが水際を歩くのはこの付近だけだった。

9:04
駐車場の奥のゲートをすり抜ける

10:33
苔むした幅広の古道
 10時30分苔むした古道が残っているところで休憩。あたりにはゴミが散乱。錆びたトタン板などが放置されていたのでかつて作業小屋でもあったのか?
 この先数百mに渡って古道の跡が残っている。人馬が行き交える程の幅があり傾斜も緩い。古道が終わり大きな枝沢を横切るとそれからはつづら折れの道が峠まで続いた。
 11時30分雨が顕著になってきたので雨具を着ける。
 11時57分ガスのかかった雁坂峠着。ベンチがあったので食事。晴れていたらいい景色が見られたのだろう。
 12時15分雁坂嶺を往復して戻ることにする。途中で地元の高校生の一団十数人とすれ違う。全員真っ白いヘルメット被っていたので聞いたら、ナメラ沢を遡行してきたのだと言う。沢靴ならぬ運動靴にジャージ姿。引率の先生が何人かいたがナメラ沢ってそんなに簡単に登れるの?雨の中ご苦労さん。

12:14
雨の雁坂峠

13:06
雁坂嶺のトウヒ・コメツガ林


稜線はずっと霧雨でした

14:34
小沢をお助けロープで下る
 12時55分雁坂嶺。ここはもともと樹木で展望はないらしいが霧雨である。立ったまま歓談。
 13時20分下山開始。13時45分峠。

 14時45分徒渉点まで下りてから休憩。峠からちょうど1時間。雨が止んだので雨具を収納。15時出発。
 秋田出身のTさんが往きに探しておいたキノコを採取すると言う。白いので無知な私には毒キノコにしか見えなかったがビニル袋2つ分も採れた。

 15時30分沓切沢橋のたもとから沢に降り遊ぶ。紫のトリカブトの群生があった。天気も回復したので気も弾む。
 16時15分駐車場着。


15:03
沓切沢(手前)と峠沢(奥)との出合い

15:13
崩れやすい砂状のトラバース道

15:29
滝で遊ぶ

16:09
やっと青空になった
 濡れた体を温めるべく温泉を探す。日帰り入浴施設はいくつか知っていたが、そこまで行くまでもなく入浴可の看板が至る所にあったので国道140号沿いの温泉旅館に入る。(三富温泉郷 白龍閣 500円)渓流と滝を見下ろす露天風呂があって「大当たり」だった。