320 雨ヶ岳1772m 竜ヶ岳1485m 交通 中央道河口湖IC−割石峠−中央道甲府南IC 3人
2007年1月7日(日) 晴れ
 今日は南アルプスの北端にある雨乞岳(2037m)を予定していたが、二つ玉低気圧通過で荒天が予想され急遽本栖湖南にある雨ヶ岳〜竜ヶ岳に行先変更。
 中央道河口湖方面のチェーン規制は解除されていたが国道139号に入ると「本栖湖方面チェーン規制」の文字。本線は除雪されていたが脇道は凍結路。県境までは恐る恐る車を走らせる。峠の先は静岡県となり急に雪が消える。県境のバス停から200mほど左にP。写真を撮る車が3,4台停車中。富士山は中腹までしか見えていなかった。


 8時45分、登山口のA沢貯水池めざし国道を南へ下る。すると前方から20人くらいのパーティーがガソリンスタンドの脇の林道を入って行くのが見えた。大きな鍋を背負っている人がいたので聞くと雨ヶ岳に行くと言う。(三島から来たという50〜60歳位の団体 以下鍋部隊と称す)
 本当は国道を更に5分程下り根原の小学校の脇からA貯水池に行くのが正しいコースと思っていたが鍋部隊の堂々とした行進に真実味があり、ついていくことにした。
 大きな作業場を過ぎたところで道がなくなったが歩けないことはない疎林である。鍋部隊は左、我々は右の方向に進んでみた。
 9時10分舗装された林道に出たがこれは貯水池を北から弧を描く遠回りの道だった。おまけに地図にない二股になり轍のある右に進んだら農家の庭先に出てしまった。
 二股まで戻り左の林道に行くとやっとA沢貯水池に出た。前方にさっきの鍋部隊の声が聞こえていた。9時30分。
 この辺り積雪はほとんどない。昨日東京地方は大雨だったし、中央道もチェーン規制が出ていたのに。9時50分雪が現われる前にと最初の休憩をとった。
 ヒノキの植林の中をしばらく歩くとT字路で東海自然歩道になり左折すると道はジグザグに端足(はしだ)峠まで続く。
 

9:10
A沢貯水池へ通じる林道を行く

10:26
端足峠から雪が多くなる
 10時25分峠着。湖岸が真っ白な本栖湖が見下ろせた。右手には竜ヶ岳。左折し尾根通しに雨ヶ岳へ向かう。道は一旦下りになり登り返す。積雪が一挙に増える。まもなく鍋部隊を追い越す。
 トレースはなくなり、踵くらいまで沈む雪の固さ。今までは20人が踏み固めた後だったので楽だったわけだ。
 11時20分、傾斜の緩んだ笹原になったので2回目の休憩。鍋部隊が通過していったがすぐ追い越す。トレースがないから先頭になるとペースが落ちる。だから鍋部隊はつかず離れずに頂上までついてきた。道が尾根の南側を絡むようになると雪が膝くらいに深くなる。雪がない時期だと笹薮がうるさそうな道だ。
 12時15分雨ヶ岳の山頂。前方にもっと高いピークが見えていたので頂上はまだだと思っていたのであっけなかった。山頂より高いピークは地形図にある1921m峰だろう。
 見上げると雪雲が上空をおおい小雪がちらついてきた。富士山方向はガスっ何も見えない。12時42分鍋のいい匂いを嗅ぎながら下山開始。
 13時25分端足峠。青空が戻り笠雲のかかった富士山が姿を現す。
 今度は竜ヶ岳へ向う。痩せた尾根を昇り降りすると丸太の階段が待っていた。かつては藪山だったはずだがすっかり整備されていた。ゴーゴーと風の吹き抜ける音が大きいが地面付近はそれ程吹いていない。

10:26
竜ヶ岳の丸い頂上部

11:34
うるさい笹薮は雪の下

12:16
雪雲がかかり展望悪くなる

13:26
端足峠に戻ると晴天になった
 14時広い頂上の一角に出た。一面背の低い笹原。14時10分山頂標識、木のテーブルとベンチがあった。
 富士山の右に駿河湾、その先に伊豆半島の島影、西は南アルプスのはずだが黒い雪雲に覆われている。頂上の北端に行くと樹海の先に、西湖と御坂山塊、三つ峠や御正体山まで展望を楽しむ。風はなく穏やかな日和になった。
 14時25分下山開始、14時55分端足峠、帰りはT字路を左折し東海自然歩道経由で国道県境へ直接出るコースを取った。自然歩道は傾斜が少なく歩きやすかったが入り組んだ沢筋を絡んでいるので見かけ以上に長く2,500m40分かかった。16時ちょうど車のカッ飛ぶ県境の国道139号線に着いた。

14:11
竜ヶ岳からの雨ヶ岳

16:00
国道139号線 「県境」バス停


竜ヶ岳から北東方向 十二ヶ岳、西湖、三ツ峠山 手前は富士の樹海
 山が終われば温泉である。富士五湖付近は料金が高いので精進湖から国道358号で甲府南へ向う途中の「上九の湯」に寄り道した。(市民以外は700円。午後5時からは500円)
 中央道小淵沢以北は雪で通行止めになった。そのため道路はガラガラで上九一色から新宿まで1時間30分。小仏トンネル過ぎたら強風が吹いていた。
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