315 鼻曲山1655m〜留夫山1560m 交通 上信道松井田妙義IC−R18−横川−鼻曲温泉 7人
2006年9月17日(日) 曇り
 18日の敬老の日を含め世の中は3連休だが、あいにく天気予報は良くない。台風13号も九州に接近中である。そんな事情で「雨でも登れそうな山」と言うことで日帰りで鼻曲山ハイキングを計画。ほかの山行計画を中止した人も含め7人、雨でも歩く人ばかり集まった。
 6時半秋葉原集合。上信越道松井田妙義IC、横川からは国道18号(旧道)、さらに県道を経由し霧積温泉9時10分着。今にも降りそうな雲行きのおかげで道路はすいていた。『きりづみ館』脇の無料駐車場に車を止める。

 9時20分、「鼻曲山から留夫山まで行く予定、天候が悪化したら鼻曲山までで引き返す」ことを確認し出発。橋を渡ると山道になるが9時17分一旦林道に飛び出す。「金湯館」へ行く車道である。左20mのところから再び山道に入る。
 10時10分十六曲峠への分岐点。ここからは緩やかな道、一箇所崩落地を高巻くところがあるがそれ以外は穏やかな尾根歩きである。確かに雨でも傘差して歩けそうだ。キノコをあちこちに見かけ、にわかキノコ狩りで盛り上がる。でも多分毒キノコでしょう?
 10時40分尾根上の鞍部で座って休憩。地面が湿っているので座る場所が殆どない。
 地形図ではこの先に左に分かれる道があるはずだが見つからなかった。
 傾斜が増し稜線近し、の雰囲気のところにお助けロープが設置してあった。唯一の難所。雨だったら泥だらけになりそう。ここが県界尾根かと思ったが道は右に曲がり、少し登ったところが鼻曲峠、金属製の標識があった。直進すると鼻曲山方面面、左上の斜面にこのあと歩く、留夫山に通じる細い道が続いていた。

9:18
霧積温泉『きりづみ館』

10:31
キノコがいっぱい

 峠の標識から100m程直進すると左に長日向へ下る道があったが崩落のため通行禁止となっていた。この山域は地形図の道が実際と違っている。しかし自分たちがこれから歩こうとしている道までもが廃道になっているとはこの時は想像しなかった。
 11時40分、ざれた急坂をひと登りすると鼻曲山(大天狗)に着いた。大休止。雨が降らなかったので気分上々。食事が済んだ頃空が明るくなり青空が見えてきたので展望台になっている小天狗に行ってみることにした。丁度雲海の向こうに八ヶ岳の稜線が顔を出したところであった。浅間山も頂上以外はしっかり見えた。ラッキー!!

11:22
鼻曲峠の標識

11:59
晴れ間が出てきた

12:04
鼻曲山(大天狗)山頂
 景色を堪能して12時20分頂上を離れた。6,7人のグループが登ってきたが本日出会ったのはこのグループのみ。鼻曲峠まで戻り県界尾根を留夫山へ向かう。ここからは道が細くなり余り人が来ていないようだ。
 小さいピークを2つ越して最低鞍部に着く。右に林道が見えそこへ下る道が付いていた。軽井沢への道だ。軽井沢側から登ると楽に登れる山域である。
 急坂を20分あえぐと一等三角点の標識があった。展望はない。20m先に山名標識。「とめぶやま」と読むそうだ。このあたり地面を掘り返した跡がたくさんあった。いのししの仕業か?
 

12:11
小天狗から浅間山の展望

13:17
展望のない一等三角点 留夫山(長倉山)
 休憩適地を探そうとそのまま下ったが見つからず結局最低鞍部まで下りてしまった。地形図では途中で林道と合流するはずなのだが林道はなかった。「おかしいな〜」。 13時25分、展望も全くない湿った林の中で立ったまま休憩。
 さて、この辺りから左に鋭角に登り返す道があるはずなのだが見つからない。高度計は1350mを指し、道はこの先一ノ字山への登りになっている。間違いなく地図上の分岐点のはずである。
 みんなで手分けして探したらNさんがそれらしきものを発見。確かに沢とは違う凹地が右斜め30度位に続いている。苔むした切り株などがあり嘗ては人の手が入っていたようだ。しかし苔の付き具合から10年20年昔のことのようだ。
 この踏み跡を200m位登ってみたが蔓状の細い木が垂れ下がっていたり歩きにくい。完全な廃道でる。体力を消耗したあげく霧積−熊野神社の林道に無事に出られるとは限らないので往路を引き返すことにした。左斜めに疎林の中を進むと元のハイキング道に出た。14時17分。
 あとはピークを3つ登り返し15時40分鼻曲峠。霧積温泉16時55分着。
 日帰り入浴施設『峠の湯』(500円)で汗を流したら小雨が降り出し、ドライブイン「峠の釜めし」で食事を済ませたら雨は大降りになっていた。

15:43
夕暮れ迫る
 後日、ネットで検索したら同じコースを歩こうとしたが道が見つからず一ノ字山から旧碓氷峠・熊野神社へ下り林道を霧積温泉まで歩いた人の記録が見つかった。やはりあの道は廃道だった。
 登山の時は二万五千地形図を頼りに歩くのだがその記述が間違っていたら(情報が古かったら)お手上げである。今回は足のそろったメンバーだったので2時間余分に歩けた、くらいで済んだか、一歩判断を間違えれば遭難騒ぎになったかも知れない。

戻る