302 尾出山933m 交通 栃木IC−県道32−下永野−県道199−寺沢橋 単独
2006年3月19日(日) 晴れ
 午前中雨の天気予報だったので里山歩きを計画。車なので雨が降り続ければドライブだけでもいい、一人なので気ままなオデカケ。栃木までは片道120Kmほどあるが都心を通らない分渋滞が少なく車のほうが便利。
 尾出山は日光開山の祖、勝道上人が修行した山と伝えられている。安蘇山塊から前日光にかけては千m前後の低山が連なるが低い割には岩場があったり、中世の修験僧が厳しい修行をした痕跡があちこちにある。尾出山もそんな山岳信仰の山の一つである。
 6時20分自宅を出発。昨夜からの雨は降り続いていたが、羽生SAで休憩している間に晴れてきた。
 県道199号線は車1台が通れる位の狭い道。待避所の間隔が長いので対向車には気を遣ったが1台も他の車両と出会わなかった。寺沢橋には大型観光バスが停まっていて丁度30人位の団体さんが下車中。バスハイクである。そこが目指す寺沢林道の入口だとは気が付かず、送電線の真下まで行ってからUターン。すでに団体さんもバスもいなかった。
 大型車両がUターン出来るのはここしかない。もしこの待避所に別の車が駐車していたらバスはどうしたのだろうなどと余計なことを考えて林道を400m程進入。路面状況が悪い上、両側から小枝がビシビシ車体をたたくのでこれ以上は進むのはやめる。2台分の空き地に車を置き身支度を整え8時40分歩き出す。
 8時55分、送電線を過ぎると左に林道を分岐する、ここが下山路である。右に3,4台の駐車スペースがある。

8:39
寺沢林道

9:41
尾出山回遊コースの標識


 9時、さっきの団体さんに追いつく。葛飾区山岳連盟の29人の集団。同じ区民なので毎月2回公募でバスハイクを企画している、ということは知っていたがメジャーな山ではないだけにビックリ。リーダー格の男性たちは4〜50歳台。参加者は6〜70歳台が多い。
 9時8分林道終点。ここからは沢沿いの道。伐採した杉の枝が散乱して歩きにくい。
 二俣から尾出峠へ通じる山道を行く予定であった。9時40分その分岐らしき所に到着。立ち木に「尾出山回遊コース」と書かれた紙が巻いてあった。伐採した枝のためフミアトは消えてしまったが歩き易いところを拾って尾根にあがる。9時49分。ここにも同じ紙が巻かれていた。
 二俣から尾出峠までは2〜30分かかるはず。9分では速過ぎる。しかも前方に顕著なピークが見えている。「はて?」
 二俣を通り越し頂上から南東に派生する小尾根にあがったとはまだ気付かなかった。

10:00
頂上直下の岩場

10:20
勝道上人宿堂跡の石碑のある尾出山
 落ち葉が堆積しふかふかで時折足を取られたが赤布などもあったのでそのまま尾根通しに登った。岩稜帯になり岩角、立ち木に掴まり攀じ登る。
 随分長く感じたがその間20分程である。黄色いテープが左に見えたのでトラバースすると何と普通のハイキングコースに出た。やっと自分がルートを読み違えていたのを知る。頂上はそこからわずか2分であった。10時20分着。
 北東方向に三角形の皇海山、その右に雲を被った日光白根山。男体山は手前の山が邪魔して頭だけ見える。
 景色を堪能して10時35分下山。5分ほどでにぎやかな人声。先ほどの29人が休んでいた。今日の山行で出会ったのはこのグループだけだった。

皇海山(中央)       
  

    日光白根山は雲の中

 11時尾出峠。二股からの道がはっきりついていた。ここから高原山へは穏やかな尾根道。東が粟野町で西が佐野市。こういう境界尾根は地図に道がなくとも大抵人が歩いている。
 11時40分高原山。広場もないのでそのまま5分ほど下り、切り開かれた鉄塔の下で昼食。
 12時10分東京電力の黄色い杭(新栃木線185号に至る)に導かれて巡回路を下る。作業道なので地図には載っていないがしっかりした道であった。次の鉄塔のところで鋭角に左折するがここにも黄色い杭(新栃木線186号に至る)がある。
 ジグザグに植林帯を下ると小沢に降りたつ。沢をまたぎ登り返すとすぐ林道に飛び出した、12時37分。林道を5分歩くと今朝の林道に合流。13時車に戻った。

11:25
825m峰を過ぎると笹原が現れる

11:40
頂上標識だけの高原山

12:09
鉄塔から北東方面 谷倉山(左) 石裂山(奥)