297 釜の沢五峰570m〜般若山 交通 池袋−西武線−西武秩父−西武バス−松井田−村営バス−落合橋 11人
2006年1月29日(日)
 釜の沢五峰から般若山へ縦走、といっても釜の沢がどこなのか。秩父札所32番法性寺辺りを見ると「般若」という字(あざな)はあるが般若山という山はない。2万5千図にも載っていないしハイキング地図にも記載がない。
 ハイキングコースとして整備されていない、余程の好事家しか行かない鄙びた所のように思えるが小鹿野のHPには、ちゃ〜んと案内図が載っている。
 縦走だからバス利用だが利用できるのは一本だけ。西武秩父駅発8時30分、松井田9時1分着、村営バス乗り換え9時6分発落合橋9時12分。バスは定刻通り来ないものという先入観があるのでバス途中乗り換えの計画は初めてである。
小鹿野町HPより



 池袋発6時50分の特急組と6時14分発の準急組が秩父駅で合流。バスは定刻通り落合橋に着いた。
 9時15分、法性寺の道を右に分け長若山荘方面に進む。山荘の先に釜の沢五峰への登山口がある。ここから登ると一ノ峰、二ノ峰と順に登っていけるが今回は林道をもう少し進む。
 9時43分キャンプ場を過ぎたころ右手の斜面を注視していると赤布とフミアトが見つかる。登山口の標識はないので注意。
 落ち葉に埋もれていたからフミアト程度に見えたが実際には歩きやすいように岩に段々が掘ってあったりして人の手が入っている。ジグザグの急登は10分位で終わり立派な標識が現れる。以降しつこい位に多くの標識があり道に迷うことはない。
 10時兎岩。ウサギの背中のようにまあるい一枚岩。両側に転落しないように手すりが付いている。

9:30
釜の沢五峰の登山口

9:43
今回の登山口は右上のフミアトです

10:00
兎岩 二本の手すりの間を通る

10:34
竜神山
 先週、東京は雪が積もったが秩父方面は降らなかったらしい。新しい雪も古い雪も全くなかった。今日は風もなく冬とは思えぬ暖かさ。竜神山につく頃には皆さん防寒具を脱いだ。
 竜神山のピークを過ぎると左からハイキング道が合流。中の沢分岐で金精神社への道を左に分け右折。この辺りが本日の最高点か。地形図では580m位。10時55分。
 モミの巨木には看板が出ている。ヒノキの植林の中に一本だけ太いモミの木は目立つ。
 さらにゆるく登り北へ伸びる尾根と別れ右折。布沢峠へ下り小さなピークを登った先に五ノ峰の標識。
 高いほうから低いほうへ歩いているのでピークと言う感じがしない。5,6人のグループとすれ違う。本日最初で最後のグループであった。
 三ノ峰の鎖場を楽しみテッペンの兵重岩の上でランチタイム。11時35分〜12時20分。お汁粉をみんなで頂く。
 二ノ峰にも鎖場があり攀じ登る。クサリ使わなくても登れる。わき道もある。

11:32
三ノ峰のクサリ場

11:55
兵重岩の上でランチ(右上に2人写っている)

13:00
亀ヶ岳天望台から亀ヶ岳を見上げる

13:31
大日如来像を拝むために岩を攀じ登る
 長若山荘まで一旦下るのかと思ったら、今朝通った林道まであと100mのところで再び登り道へ入る。お墓の脇を通ると亀ヶ岳ハイキングコースの古い標識があった。12時48分。
 亀ヶ岳は亀の形をした大きな岩で登るための山ではない。兎岩と亀ヶ岳、ウサギとカメか。
 3本の鉄塔の基部を経由すると展望のよい岩の上に出る。実はこの岩の下に畏れ多くも大日如来様が鎮座ましましている。一旦右から下り岩の下から登り直すと見事な像を拝める。
 更に露岩を下るとお舟観音。戻って大日如来様の真下の岩窟に石仏群。ここら一帯が法性寺の奥の院と思ったがお舟観音様が奥の院であると寺に下りてから判った。
 法性寺には駐車場とトイレがあるので車で来たらここを基点として回れば訳はない。
 寺の前の川を渡り林道を20分程歩くと「豊島区移動教室」の指導標。そこを右に入るとあとは「クワハウスおがの」の標識がずっと続く。

13:38
1m以上ある大日如来像

13:46
お舟観音像

13:50
仏像群

14:08
法性寺の般若の面

14:29
般若の丘公園を目指す

14:55
般若の丘公園を下る
 般若の丘公園は1500万年前ここが入江で恐竜やチチブサワラの化石が出土したことを記念した公園。恐竜のハリボテが展示してある。温泉に浸かり生ビールで打ち上げ、5時の無料送迎バスに乗る。バスは駅までは行かず秩父ミューズパークで西武バスに乗り換え。路線バスとの共存のためか?
 今日は行き帰り4路線のバスに乗ったわけだが全て我々11名のみの貸しきり状態であった。