296 白根山2578m 交通 都内−宇都宮−日光−日光湯元  9人
2006年1月20日(金)〜22日(日)
 初めて登った冬山が日光白根山である。今回神田山の会の新人山行で日光白根山が企画され懐古的な興味をそそられ参加。パーティは60〜30歳代(女性2名)の9人編成。
 残業で帰宅が遅くなったので本隊を後から追いかけることにする。24時頃帰宅。早朝発の予定だったが南岸低気圧の接近で雪の予報が出たので1時10分とりあえず出発。途中のSAで2時間30分の仮眠を取り湯元着6時30分。東京は明け方から大雪になったが日光方面は南岸低気圧の影響を受けない。年末降った雪は残っていたがノーマルタイヤのFR車でスキー場まで走行。(危ないからマネしないでネ!)
 若いころはこんな強行軍をしたら登る前にバテていただろうが年取ってくると大丈夫になるから不思議だ。朝食を済ませバス停の手前のトイレ完備の駐車場に戻り本隊と合流、スキー場の駐車場は一日千円だが数百m離れているだけでこちらの駐車場は無料。


 21日
 9人もいるとなんだかんだで支度に手間取り9時10分出発。リフトを2本乗り継ぐ。9時35分。
 3本目のリフトは営業停止なのでここから上級者向けゲレンデを登る。表面はクラフトしているが下は軟雪で靴がすっぽり潜る。モナカ雪。
 リーダーのいとひでは冬山のエキスパートなのでハイピッチ。隊列の後ろのほうは遅れがち。
 30分程でSOSを発したメンバーが現れたので荷物を分担しなおす。以後ペースダウンしてくれて一同ホッとする。

10:32
しばらく樹林帯の急登が続く

13:12
汗かきカミちゃん冬でもタオル
(いとひでさんのHPより)
 木の間越しに単独行者が先行しているのを発見。アイゼンをつけて登っていた。トレースのない雪山を一人で登るのは辛い。やがて追いつき追い越した。

 11時50分稜線に到達。立派な標識があった。この先雪が深くなる。ワカンを履いてもおかしくないくらいだがラッセル訓練のつもりだろう、先頭を交代しながらツボ足で登る。ずっとシンガリを務め楽をしていたが、いいラッセル体験をした。(ほんの5分位かな)


13:42
若手? (別称ピラニア軍団)
(いとひでさんのHPより)

14:04
前白根から白根山 ガスで頂上は見えない

14:07
五色沼を見下ろす

14:39
避難小屋へは一旦下る 雪が深い

16:03
8人用テント設営
(いとひでさんのHPより)

避難小屋
1階部分は埋まっていた

 前白根山通過14時、夏の倍くらいの所要時間である。頂上は雪が吹き飛ばされ岩が露出していた。目の前に白根の雄姿があるはずだがこの日は見えず。
 ジグザグに夏道を下り再び雪の深い樹林帯に入ると20分程で避難小屋着14時40分。ここにテントを張る。
 後ろからつかず離れずの単独行者がここで追い越していく。どこまで行くのだろう?
 テントを設営して夕餉。8人用テントなので9人では狭い。志願しておじさん二人が避難小屋へ。雪を掘り返すと2階の窓へ通じる階段が出てきた。長老と若者軍団がテントで寝ることにした。ZZZzzz。



8:13
アイゼンとワカンを履き出発
 22日
 朝起きたときは小雪が舞っていたが出発する頃には所々青空が見えてきた。気温は思ったほど寒くはなかった。
 7時30分出発の予定だったがなんだかんだで8時10分発。アイゼンを付けその下にワカンを付ける、こんなこと初体験の人が多いに違いない。
 樹林帯の中にテント一張り。昨日の単独者だ。今日も先行している。
 8時40分疎林となった所でワカンを外す。アイゼンをガシガシさせて直登、の始まりだ。単独者がもう下山してきた。吹きさらしの急斜面のはずだが風はそれ程強くない。雲はすっかり取れピーカン。

 

8:40
森林限界でワカンをデポする

9:06
雪 岩 そして晴れ上がった空

9:23
中禅寺湖が見えるようになると頂上部

9:35
南に錫ヶ岳 その奥左 赤城山

9:46
頂上展望


12:07
前白根から白根山を振り返る
 40分で雪の直登が終わり高山植物保護のロープが現れた。夏道が露出している。頂上が一段高い所に見えるが10分程の距離である。景色を見ながらゆっくり歩く。9時35分着。狭い頂上で身を寄せ合って記念写真。
 燧ケ岳、至仏山、上州武尊、赤城、皇海山、遥かかなたに富士山。上越、会津方面は雪雲がかかっていたがこれ以上の展望は望むべくもない。
 下山はあっけなかった。雪の急斜面を転がるように下り、10時30分にはテント場着。
 テント撤収し11時15分出発。
 昨日は見えなかった白根の頂頭部、根名草山、日光連山を見ながらの雪山散歩である。

 13時40分第三リフトの下で滑落停止などの訓練をして日程を終了。

12:42
左から 太郎山 女峰山 大真名子 男体山 戦場ヶ原
2週間以上まとまった降雪がないので、樹木の雪は落ち一見寡雪のように見える
 下山後、温泉入浴・打ち上げがお決まりであるが、わがまま言って本隊と別れ一人ビンボードライブ。
 宇都宮北道路は国道119号のバイパスであるが一般道なのに制限速度は80qである。100km/hで走っていても追い越される。道なりに宇都宮環状道路(宮環)に接続。平出のアンダーパスをくぐるとそのまま新国道4号線になる。栃木県内は殆んど片側2車線、連続立体の高規格道路がほぼ完成。
 日光湯元15時30分発、自宅19時30分着。往復360km、雪のドライブ&登山、チェーンを用意したりかなり気合をいれた2日間であったが無事終了。