287 金北山 1172m 交通 直江津=フェリー=小木−国道350号−新保 単独
2005年10月9日(日) 晴れ
 久々の三連休が取れたのでなかなか行けなかった佐渡島にいくことにした。佐渡で一番高い山、金北山に登る。
 佐渡汽船のサイトに載っていた大佐渡の行程図と2万5千地形図だけがたより。ネットにはドンデン山から金北山への縦走の記事はいっぱいあるが新保からの周遊コースはあまりない。しかも2万5千図には新保ダムからの道と安養寺からの道があるが、2つの道をつなぐトラバース道は記載されていない。
 しかし佐渡汽船のサイトに案内図があるくらいだから道はあるのだろう、この程度の知識で出発。
 
8日 直江津発13時50分のフェリーで小木着。予定ではここから島を走り回る予定だったが雨で中止。雨は深夜になって止む。
9日 国道から佐渡スカイラインに少し入ったところに大きな登山道案内図があった。それによると車は新保川ダム(新保ダムとも表記)あたりに置くようになっている。
 新保ダムを過ぎスカイラインと別れるところに今度は観光協会の案内図があった。この案内図のほうが分かりやすい。姫ヶ沢と追分に周回できる道があった。
 7時出発、標高180m。この辺りを沢口登山道というらしい。25分で初盛ダム、雲の切れ目から頂上のドームが見えた。帰り道となる姫ヶ沢口を右に見送り、九輪坊入口、梵字の滝を過ぎると林道終点8時12分。
 ここまで車が入れそうだが愛車精神のある人はやめといた方が賢明。路傍の古い道祖神など眺めながらアップのつもりで歩くのが山ヤの作法。
 『頂上まで2,500m。荷車は(牛・馬車)ここまであがりました。兵庫の荷場という』という立て札あり。
 鳥居をくぐると登山道になりスギの植林帯を緩く登って行く。
 8時20分対岸に三段の滝、8時38分追分。案内図ではここで二俣になり左を行くことになっている。地形図にはそもそも載っていないルートなので高度計で現在地をチェック。左に進む。
 「不動滝」、「追分清水」などの看板があり道もしっかりしていた。しかしその先下り坂になり小沢を渡ったころから道が怪しくなり赤布が目立つようになる。沢登りか山仕事用の道?と判断し引き返す。
 追分まで戻り標識の文字をよく見ると「片辺越え」とあった。右の道を行くと果たして100m程先にまた追分の標識が。今度は「左 金北山へ 右 神子岩へ」とあったので左を行く。結局30分のロスである。道端には苔むした石碑などが多く残っており古くからの信仰の道だと分かる。

観光協会の案内図

7:06
登山口付近に鎮座する古い石仏
 9時37分「天目清水」。岩の割れ目からおいしい水が湧き出ていた。背後に国仲方面が望めた。
 ここから先は傾斜が急になりお助けロープが張られていた。ヘリコプターのエンジン音のような騒音が聞こえてくるとやがてヒョッコリ縦走路に飛び出す。「沢口下山道」の標識が立っていた。
 10時17分。騒音の正体は頂上にある防衛庁のレーダーの排気音だった。左に2,3分で頂上、2基のレーダードームに挟まれて金北山神社が鎮座している。三角点を探したが見つからなかった。基地の西側に白雲台からの自動車道が来ている。防衛庁の管理道路で許可がないと通れない。写真を撮っていると車が3台上がってきた。基地関係者だった。この道を使えば楽に頂上に立てるが面白くはないだろ。

8:03
右の細い滝が梵字の滝?

8:14
林道終点 兵庫の荷場

9:15
追分 看板には「十六丁 山頂まで1600m」

10:19
霧の中からレーダードームが現れる

10:52
誰もいない金北山神社

11:04
縦走路から二の岳方面
 頂上付近は紅葉が始まっていた。ガスが切れると日本海が見え、ここが島だということ実感する。
 10時55分下山開始。先ほどの分岐点からさらに100m程進むと「左 トンデン山へ 右○○○下山道」の標識。墨が薄くなって判読できないがここが予定の下山コース。最近伐採したばかりで1m前後の小枝が散乱していて歩きにくい。伐採していなければヤブ漕ぎでもっと歩きにくい?
 しかしこのコースは途中に何箇所も露岩地帯があって展望には事欠かなかった。
 11時40分神子岩。案内図ではここから右に追分へ通じる道があるはずだが、なかった。右手の形の杭があったが右も直進も不可。左手のヤブの入口に「姫ヶ沢登山口」の標識を見つけホッとする。
 11時54分傾いた木の鳥居があり「御神木この先200m」と書かれその下に小さく「追分に至る」とあった。ここが分岐であった。追分には下らず尾口登山道をそのまま進む。

11:12
加茂湖を見ながら下る

11:37
杭が3本立っているが…
 12時10分じゅんさい池。池と言うよりも水溜り。そろそろ分岐のはず、標識がないかキョロキョロしながら歩く。登りの追分で道を間違えたので今日はずっと地形図が手放せない。
 しかし新保追分の分岐も縦池清水の分岐もしっかりした標識があって心配なかった。
 縦池清水で最後の休憩をとり沢沿いの道を下る。姫ヶ沢登山口まで20分程だが小滝がいくつもあり楽しめた。
 13時10分、鳥居をくぐると見覚えのある林道に出た。空はすっかり晴れ渡り鷲だか鷹だか分からないが大きな鳥が翼を大きく広げ悠然と上空を舞っていた。

12:57
豊富な沢の水

13:10
鳥居で始まり鳥居で終わる

13:17
泡滝ダム湖から頂上を見上げる




 インターネットの情報だけで知らない土地に出かけ山に登る、チョッと不安だったが誰とも会わず静かな山旅となった。
 8日の往路と10日の帰路はともに高速道路走行中は雨であった。つらい雨中バイク走行となったので9日の晴天はまさに神の采配か?
 な〜んちゃってネ。
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