274 蛭ヶ岳1673m 交通 中央道−八王子IC−三ヶ木−青根−神ノ川  バイク 単独
2005年5月29日(日) 晴れ
 丹沢の最高峰・蛭ヶ岳へ、一昨年は北東側の雷平から試みたが雨天敗退、昨年は地蔵尾根から登ろうとして沢の増水で敗退している。今回は風巻尾根から挑戦してみた。
 7時10分神ノ川登山口着。すでに10台位駐車している。この先の林道はゲートで封鎖されているがちょうど地元車が3台鍵を開けて入って行った。工事関係者とか林業関係者とかではなく観光客のよう。広河原まで歩けば1時間かかる。
 身支度を整え7時25分出発。
 10分程林道を歩くと左に東海自然歩道の大きな看板がある。対岸へ渡る橋がかかっている。河原まで降りてから登り直すと思っていたので少し得した気分になる。
 最初は倒木が覆い被さり歩きにくい。10分程登るとヒノキの植林帯になり道は安定する。かなりの急坂なのでグイグイ高度を稼げる。
 汗びっしょりになりながら風巻ノ頭8時40分着。ベンチのほかにアズマ屋もある。解説板があり『地形の関係で一年中風が渦巻いて吹くので風巻尾根という』と書いてある。なるほど冷たい風が吹いていて汗が引っ込んだ。
  ここからは小さいアップダウンの繰り返しで徐々に高度を上げていく。右に檜洞丸、左に道志の山々、振り向くと大室山が大きい。道の両側には赤や白やピンクのツツジ、オレンジ色のアセビの新葉、風鈴のようなドウダンツツジの花、それと形が似ているアセビの花などが目を楽しませてくれた。

8:32
風巻ノ頭

シロヤシオ

アセビの花

9:05
風巻尾根にて

9:52
崩壊地から西に大室山
 赤土の崩壊地を過ぎるとまもなくベンチのある袖平の展望台着10時。
 北に3分登ると三角点のある袖平山。北側だけはマツ林で展望はないが、大室山から蛭ヶ岳までの大パノラマである。
 10時30分出発。姫次で東海自然歩道と分かれ丹沢主脈の縦走路に入る。10時55分アセビのトンネルを下ると原小屋平。このあたり尾根が広々としている。

ドウダンツツジ

10:03
ツツジとアセビの袖平山

 地蔵平を過ぎ「蛭ヶ岳まで45分」のプレートのあるところからが頂上へ続く坂道。植生保護の木製の道を歩く。
 アカヤシオ、シロヤシロが満開である。北の焼山方面が次第に見えてくると間もなく蛭ヶ岳の頂上であった。12時着。山頂は大勢の登山者でにぎわっていた。
 霞んではいるが南に相模湾が見えた。西の檜洞丸の左の肩に白く山中湖が光っているのを発見。
 山頂小屋の屋根にはソーラー発電のパネルが。前回この山を訪れたのはいつだったろう。
 しばし感傷にふけり12時20分出発。

 
10:29
袖平山にて 蛭ヶ岳をバックに


12:17
蛭ヶ岳 バックは檜洞丸

 頂上直下の急坂を下る。登山道が崩壊している、というよりも稜線が崩れかかっている。崩れた土砂は南の熊木沢に向かって落ちていく。堰堤がすぐ足元に迫っている。
 このルートは何年か後には通行不能になるのでは、と思われる程の激しさだ。危険防止のトラロープの支柱そのものがグラグラしている。


13:06
ツツジもいいがアセビもいい


13:24
臼ヶ岳から蛭ヶ岳を振り返る

 二つ目の大きなピークが臼ヶ岳、13時25分着。ここにはベンチがある。
 蛭ヶ岳から塔ノ岳にかけての稜線を展望する。この辺りもツツジ、アセビだらけである。丹沢の山で今までにこんなに花を楽しめたことはない。
 道は右に折れ急降下。小さなピークを2つ乗越すと金山谷乗越、14時25分。道が崩壊し鋼鉄製の橋と階段で迂回路が作られていた。
 源造尾根の分岐は朽ちかけた標識と赤テープが目印。過去2回登路に使っているので間違うことはなかったが初めてだと迷いそうなところが2,3箇所ある。
 15時25分広河原着。降り口にはケルンが積んであったが以前あった木の標識はなくなっていた。
 堰堤を対岸に渡り土手を上がると神ノ川林道にでる。あとはのんびりと、16時35分駐車場着。
 天気に恵まれた一日であった。


13:36
臼ヶ岳のミツバツツジ 




ミツバツツジ
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