273 祖母山1756m 交通 高千穂−県道7号−尾平越え−尾平 単独
2005年5月3日(火) 晴れ
 名前の印象とは違い頂上付近は険しい岩稜になっている祖母山に尾平からの周回コースで登る。ちょうどアケボノツツジが見ごろの時期でもある。九州の山の最後は祖母山であるが、今日は一日好天が期待できそう。
 高千穂から狭い県道7号線で尾平越のトンネルをくぐると目の前に祖母山のゴツゴツした稜線が飛び込んできた。
 トンネルの前後の広場に車が10台前後停まっていたのでここから登る人もいるらしい。

 尾平へ下ると、警察・自衛隊のおびただしい数の車両が止まっていた。異様な雰囲気だったので聞くと、4月30日に単独で入山した人の捜索だ、と分かった。350人の大捜査隊である。
 上空にはスピーカーで呼びかけるレスキューのヘリが…。 


 8時35分駐車場を出発。廃鉱のザレに咲くツツジが妙にあでやかである。
 8時50分につり橋のある分岐。
 『宮原コース:一般向きです。自信のない方はこちらを往復して下さい』、『黒金コース:ややハードです。こちらから登ると景観がよいです。登りに使って下さい』、との看板あり。
 しかし提出した登山届通り、宮原コース−黒金コースの周回コースを行くことにする。



7:58
尾平越の林道から祖母山の稜線

8:42
遭難者に呼びかけるヘリ
 つり橋を渡るとまた分岐。まっすぐ行くと林道コース、左は尾根に直接登るコース。
 ガイドブックには左のコースは載っていなかったが左を行く。どちらを行っても1時間程で合流するハズ。
 尾根に取り付く急坂で捜索の自衛隊30人位に追いつく。「道路開放」の号令でサッと山側によける。仕方ないので追い越す。その先にも50人位の部隊が。号令をかけられないようにペースを落とす。
 そのうちに「現場待機」、続いて「発見」の無線の声が聞こえてきた。遭難者が発見されたらしい。 

8:50
つり橋を渡る

 9:56
稜線が見えるようになる
 9時35分大岩のあるところで最初の休憩。鬱蒼とした針葉樹林帯である。ヘリの音が旋回からホバーリングに変わり、やがて静かになった。
 大岩を2,3越すと右から林道コースを合する。消防団の一行が談笑していた。緊張が解けて一服、というところ。
 10時10分に唯一の水場。コップが置いてあったので一口飲む。赤やピンクの花が目立ってくる。ミヤマミリシマ、ミツバツツジ、アケボノツツジ、シャクナゲ、など。
 10時36分6合目で2回目の小休止。一面ピンクのアケボノツツジである。頂上も見えてきた。
 10時52分宮原の稜線に出る。笹原であるがすっかり刈り払いされている。アケボノツツジの木のトンネルを歩く。
 11時30分馬の背。大休止。景色を見ながらの食事。
 頂上と一つ手前のピークの肩に避難小屋が見える。阿蘇山も間近である。
 11時50分出発。
 

10:37
6合目 標高1300m地点

11:18
尾根が痩せてくる

11:19
傾山方面

11:33
馬の背から 阿蘇山(中央)と九重山(右)が1フレーム内に

12:06
9合目避難小屋 1泊2千円必要
 12時6分小屋着。ここまで10組位のパーティーと会っただけなのに避難小屋を過ぎると急に登山者の数が増えた。下山者が一団となって降りてくる。こうなるともう「登り優先」など通用しない。
 

12:26
頂上から傾山遠望

12:29
人が多すぎるので自分で撮影

 12時25分ごった返す祖母山頂上着。驚いたことに郵政公社の職員がのぼりを立て、テーブルを出して記念切手を販売していた。
 この山は現在は北谷コースがメインになっていているらしい。このコースは標高差が少なく初心者向きとのこと。
 あまりの混雑に早々と立ち去ることにする。ここから滑りやすい砂地の急傾斜。クサリ、梯子の連続で、アッと言う間に頂上から遠ざかる。
 13時、広い露岩のところで一服。最後の展望を楽しむ。前方に天狗岩。岩の上に人影が見える。

13:09
天狗岩を仰ぐ

13:20
黒金尾根分岐
 13時20分、天狗岩の手前から黒金尾根を尾平方面に下る。木の根に掴まりながらの急下降である。
 14時20分、栂の原生林の中を標高1000mまで一気に下り最後の小休止。
 沢音が聞こえて来ると標高800mの川上渓谷展望所。
 14時40分、川上本谷に下り立つ。ここからは観光客用に整備された道をのんびりと辿る。
 

14:43
川上渓谷
 

 

 今日は丸1日天候に恵まれた。九州の山旅はこれでオシマイ。最後よければ全てよし、である。
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