254 西天狗岳2646m  交通 新宿=茅野−バス−渋温泉 5人
2004年11月20日(土)〜21日(日) 稲子湯−バス−松原湖=小淵沢=新宿
 天狗岳の東峰は何度か登ったことがあるが三角点のある西峰は縦走路から外れており未踏だった。今回は西尾根から西天狗を目指し、佐久側に下る。11月は新宿からの夜行列車がなく不便な時期。おまけに佐久側はもともと交通が不便。その分静かな山行になった。 神田山の会

   
 20日 8時新宿発あずさ5号はガラガラ。茅野発奥蓼科行きバスも定員の半分。11時15分終点の渋温泉着。
 バス道を100m程戻ると左の駐車場前にきれいな公衆トイレ。さらに200m程進み左の山道に入る。11時25分。苔むした針葉樹林のゆるやかな道である。小尾根を乗り越し12時12分唐沢鉱泉前。ここは自動車道が通じ、茅野からタクシーを使うこともできる。小腹を満たし12時30分出発。
 標識に従い『しゃくなげ橋』を渡り、西尾根に取り付く。急坂である。
 13時20分西尾根上に出る。小休止。ここから尾根上だが展望のない急坂が続く。14時8分展望台に出る。南に赤岳、阿弥陀岳の頭が見えてきた。稜線付近は白くなっている。
 北には蓼科山が、東にはこれから登る天狗岳が見えるがそこには積雪がない。しばし景色を楽しむ。
 14時45分第二展望台。ここから積雪期はテント場になりそうな鞍部に一旦下り登り返す。
 

14:07
第一展望台から南を望む

14:09
硫黄岳(右端)以南は雪があった

14:46
第二展望台からは西天狗岳が目の前

15:17
大岩とハイマツの頂上直下を登る


15:41
西天狗岳頂上



16:01
東天狗岳頂上
 頂上まではハイマツと巨岩のゴロゴロした歩きにくい道。ペンキの丸印に従い跨いだりくぐったりよじったり。 
 15時30分山頂。いつの間にか曇り空に変わる。雪はわずかに残っている程度。アイゼン、ロングスパッツは不要であった。
 予約してあったヒュッテに17時過ぎに着く旨を連絡。頂上からは携帯が通じた。15時42分滑りやすい赤土の道を下り鞍部へ。去年12月、腰まで雪で埋まった箇所であるが難なく通過。16時東天狗着。すでに薄暗くなっているので写真を撮って直ぐ下山開始。
 雪があったら面倒なクサリ場を通過、ここからヘッドランプ点灯。岩に薄く氷が張り滑りやすい道が続く。樹林帯に入るまで油断がならない。17時7分真っ暗な中山峠。17時15分黒百合ヒュッテ着。
 21日 朝から晴れ、南の『お庭』にモルゲンロートを見る。7時出発。天気は良いが風が強い。歩き出して10分程で佐久側の展望が開ける。昨日登った天狗の双耳峰がくっきり。
 今日は時間に余裕があるので写真を撮ったり景色を見ながらゆっくり歩いた。
 わずかなアップダウンを繰り返し岩の折り重なったニュウに着く。8時5分。ニュウは「にゅう」とか「乳」とも書く。
 諏訪湖の向こうに北アルプスが白く輝く。北には噴煙を上げている浅間山。富士山も姿を見せている。

6:58
黒百合ヒュッテ玄関前

7:08
中山峠の先の展望台から

ニュウから白駒池を見下ろす


 
 下山はしゃくなげ尾根経由。稲子湯への最短コースだが二重山稜というかやや複雑な尾根道である。シャクナゲの木が群生している。6月頃は見事なのだろう。
 9時15分、谷に下り再び小尾根に上がった所で最後の休憩。11月だというのに暑いくらいだ。9時30分発。
 古い林道を横切り、再び車道に出たらバスがちょうど走ってきたが乗る程の距離ではない。
 10時28分稲子湯着。10時30分発の小海行きのバスが待っていたが次の12時30分発に乗ることにして温泉を楽しんだ。

13:03
無人のJR松原湖駅

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