231 女峰山 2484m 交通 北千住=東武日光線=日光=霧降高原  2人
2003年11月23日(日)〜24日(月)
神田山の会 夏なら日帰りも可能な女峰山へ初冬の山旅として1泊の山行とした。北千住発6時30分の東武快速は8時24分に東武日光に着く。そこから8時30分発の霧降高原行きバスに乗る予定だった。ちょっとしたことで乗り遅れタクシーを使った。
23日 タクシーは第4リフトの乗り場まで上がった。リフトは11月3日で運行が終わっている。8時55分、リフトの右側の山道を登る。ジグザグの急坂、10cm以上ある霜柱がびっしりで軟弱な道。45分でリフト終点、@。キスゲ平展望台。地図には小丸山と出ているところ。一面の霜柱。雪はない。上空は曇っていたが関東平野が見通せた。赤薙山へは緩やかな草原状の稜線を行く。焼石金剛のあたり踏み跡が何本も錯綜しているが皆同じ方向に向かっている。やがて倒木の多い樹林帯に入る。ヤブ山に行くという単独者に追い越される。11時、三等三角点のある赤薙山。昼食休憩。女性2人が登ってきた。ここまでで引き返すという。 
 この先道はやせ尾根となる。崩壊地にはトラロープが張ってあった。小さなアップダウンを繰り返し徐々に高度を上げていく。12時18分奥社跡A。コースはここで直角に曲がる。この辺から急に雲が切れ青空が広がってきた。左手に女峰山が見え隠れ。急坂を下り、同じだけ登り返すと一里ヶ曽根と呼ばれるなだらかな尾根。道は南側を絡んでいく。終始女峰山が見えている。13時20分、2295m地点Bで中休止。双耳峰の燧ケ岳が見えてきた。雪が僅かに光っている。

10:18
赤薙山へ続く稜線

11:00
神社のある赤薙山頂上

こんな格好で登りました。
まるで夏山のような陽気であった。


11:49
奥社跡へ向かう稜線
小さなアップダウンが続く
 13時38分出発。 『この先に水場があるよ』と、何度も来ているらしい夫婦に教えられた通り5,6分下ると右側に沢の水がコンコンと流れていた。ガイドブックに『あてにならない』と書かれている水場だがかなりの水量だった。
 頂上まであとピーク2,3かな?と考えながらゆっくり登る。尾根は痩せ、会津の山々、日光白根などがよく見える。白根山は雪をかぶっていた。白根以南の山は無雪である。女峰山は霜柱だけ。雪は今シーズン3回降ったそうだが消えてなくなっている。
 14時55分、2464mの三角点のある北峰に着く。鳥居のある最高地点には15時丁度に着いた。こっちの方が20m程高いのである。
 荷を降ろすとさすがに寒かった。二人とも長袖シャツ1枚の軽装であった。上着を着込む。
 頂上の南側、関東平野は雲海の下となっていた。遥かに富士山のシルエットが小さく見えた。


14:23
北西方向に尾瀬燧ケ岳

15:16
頂上から南を望む

頂上で



15:44
唐沢避難小屋 左は旧小屋
 24日 6時30分、今日も天気は良いが、前夜、同じ山仲間の訃報を聞いたので落ち着かない気持ちで下山開始。
 朝焼けの男体山、大真名子と小真名子の間から白根がのぞいている。下界は雲海。景色は申し分ない。
 尾根の西を絡むように道はついているが時々右に急降下する道が分岐している。多分積雪期に沢から直登してくる道ではないか?木に貼り付けてある赤と黄色のプレートを目印とする。箱石金剛、黒岩C、八風とかで少しずつ休む。足元の木々は霧氷で白くなっている。それが風で時々粉雪のように舞う。
 傾斜が緩んでクマザサの道となる。水場Dの標識につられ水を飲みに行く。しかし殆ど淀んだ沢水で飲む気がしなかった。文明の地まであと1時間ちょっと。
 クマザサの丈が更に高くなり一人だと不安になりそうな雰囲気。やがて杉の植林になり工事中の林道に下り立つ。直ぐ左の檜林に入り更に下ると工事中の行者堂の横に出た。長い石畳を下ると観光地東照宮10時着。

6:50
左大真名子山、右小真名子山、奥に白根山

8:10
霧氷で白くなっている枝


8:25
コースの上に覆い被さる笹の葉

9:59
輪王寺と東照宮の間の道に降りてきた
目次に戻る