1992年の5月の連休に挑戦し、股下までの積雪で途中断念した中ノ岳に再挑戦。大水上山の利根川源流の水を飲んでみたいというWさんをリーダーに丹後山から登る。 神田山の会 山の会とは言っても、最長老のTさん以外は今年に入って入会した新顔ばかり。
車の渋滞を予想して初日は十字峡で1泊し、余裕をもって翌日1泊2日の行程となった。
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1日 7時、北千住集合。渋滞は大したことなく10時過ぎ、関越トンネルを越える。六日町で買い物、昼食を取り、五十沢渓谷で紅葉狩り。足慣らし。
十字峡小屋は1泊千円。自炊、寝具なし。ほかに泊まる人はなく貸しきり状態だった。
2日 5時35分ヘッドランプを点けて出発。三国川沿いの林道、渓流の水音を聞きながら歩く。
4人とも歩くのが速く約300m5分程遅れて栃の木橋登山口に着く。置き去りにされたら困るので先頭を歩かせてもらう。
急坂は20分ほど続き傾斜が一旦緩んだところで3人パーティに追いつく。丹後山を往復するという。
鉄砲平に1合目の標識。30分位歩くと1合ずつ増えていく勘定で丹後山が十合目というわけ。2合過ぎると右手に下津川山からの稜線が見えてくる。ここで隊列を元に戻し最後尾を歩くことにした。 |
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6:33
栃の木橋から鉄砲平まで
胸を突くような急坂が続いた
この辺りまでが紅葉の盛りだった
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7:49
『大松』と書かれた五葉松の木
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(Aさん提供)
6合目付近で立ったまま休憩
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3合からシャクナゲと大きな松の木が現れてきた。みんな雪の重みで根からJの字に曲がっている。1本だけ曲がらずにスックと立っているのが大松。
左手に中ノ岳から大水上山への稜線が見えてくる。朝日が正面から射すようになる。天気もよく快適だ。11月だというのに暑いくらいだ。積雪はまったく見られない。
6合、7合と小刻みに休みを取る。先ほどの3人組に抜かれる。
シシ岩と呼ばれる岩峰ので展望を楽しむ。日向山から中ノ岳への稜線がくっきり。
ここからは傾斜が緩み笹原のなだらかな道が頂上まで続いていた。
10時35分丹後山山頂に立つ。 |
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9:55
8合目は好展望台になっている
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10:30
笹原の中の丹後山避難小屋
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10:35
丹後山頂上
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昼食後、今回の目的の一つ利根川源流をめざす。Wさんは確保用のロープを用意していた。水流はなかったが直ぐ下にわずかな雪田があったので降りて雪を取ってきて食べてみた。 |
11:45
雪田の雪を解かして飲む
利根川の最初の一滴?
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ちょっと遊びすぎたのか休憩しすぎて疲れが出てきた。ここから先は隊列を解除して各自のペースで登ることになった。天気もいいし、大丈夫だろうという判断。
広い尾根道に見えたが、意外とやせ尾根あり岩場ありの緊張する場所もあった。雪が積もっていたら厄介そうだ。今年すでに3回程降雪があったそうだが解けてなくなっている。夏山とほとんど変わりなく歩けた。
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利根川水源の碑
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中ノ岳を目指して稜線を行く
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12:07
兎岳、小兎岳などいくつかのアップダウンを越える
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12:57
兎岳より中ノ岳を望む
左に八海山(五龍山)、右に駒ケ岳
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最後の鞍部(地図C付近)で先頭をNさんに譲る。この後、急に足が前に出なくなり、休み休み登る。吐き気をもよおしたのでしゃがみこむ。久しぶりにバテバテの状態である。牛乳とアンパンを頬張り、さらに水を飲み、20分程休養。後発隊が下から追いついてきた。
15時49分、やっと中ノ岳に着いた。15時10分に着いていたNさんが、『どうしたの?』ってな顔で迎えてくれた。
頂上の避難小屋には、5パーティ−20人ばかり。2階から出入りするようになっていた。トイレは1階、天水はなかったが快適であった。
焼酎用の水は雪を解かして作った。 |
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14:03
最後の鞍部
雪解け水で小さな池が出来ている
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15:59
中ノ岳山頂にて
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3日 ご来光を拝んで6時14分出発。今朝もいい天気。8合、6合で小休止。ちょっと雲が多くなってきた。「下山するまではもつだろう」という予想は外れ、日向山を越える頃ポツリポツリ。山の天気は変化が速い。急坂の連続なので無理せず何度も休む。2合目の水場で遊んでいる間に本ぶりになってきた。
落ち葉でふかふかだった道が、雨の為、濡れ落ち葉の急坂に変化。慎重、というよりおっかなびっくりで降りる。
9時41分十字峡へ、雨は上がりかかっていた。 |
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5:28
小屋からの朝焼け
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五十沢(いかざわ)温泉ゆもと館(入浴500円)で汗を流す。混浴だったのでそれだけで話が盛り上がる。
六日町で買い物、塩沢町でへぎ蕎麦を喰らい、谷川のおいしい水を汲み、越後の山旅は無事終了。 |